インコの飼育習性・特徴

ダウンなのに暖かくない?!上手な使い方を鳥の羽毛の保温の仕組みで学ぶ

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羽毛綿毛
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「ダウン=暖かい」は本当なのか

めっきり寒くなってきました。
冬が大嫌いなシーサンにとっては辛い季節です。

先日、我が家の長女が北海道へ行く機会がありまして、防寒用にとヒートテックのタイツやら肌着やらを購入しました。

ヒートテックと言えばユニクロな訳ですが、その時に同時に購入したのがコチラ。

ユニクロウルトラライトダウン


ウルトラライトダウン。
超有名商品なのでもはや説明不要ですね。

ユニクロウルトラライトダウン

収納袋付きでコンパクトになるため、旅行などでは便利かな、と。

薄くて軽くて、持ち運びには便利なんですけど、本当にこんなペラッペラであったかいのかな・・・

と思っていたのですが、使い方によっては結構暖かいみたい。

ダウンジャケットって、こういう「良い物」の方が断然暖かいんでしょうけど、

お値段がね・・・
憧れますが、極寒極地に行く訳でもないので、とてもじゃないけど手が出ません。

見た目からしてダウンを着てると暖かそうに見えますが、実はこのようなダウン系衣類や羽毛布団って、使い方を間違えると全然暖かくないらしいんです。

先日ふと目にしたダイヤモンドオンラインの記事の中に、「寒い冬にダウンを着ても暖かくないのは着方に間違いがあった」というものがありまして、

この記事を読んでいて、鳥の羽毛の保温の仕組みに改めて興味を持ちました。

鳥が羽毛でどのように自己保温しているのかを知れば、ダウンジャケットの効果的な着方もおのずと分かるんですね~。

一体どういうことかな?早速紹介したいと思います。

ポイントは「空気」を温めること

みなさんは断熱材と言われたら何を想像しますか?

ホットカーペットの下に敷くアルミの遮熱シートとか?
あとは・・・発砲スチロールとか敷くと暖かいって聞いたことあるかなぁ。

断熱材には色んな物があると思いますが、世の中で最も優れた断熱材って、なんだと思います?

それは、動かない空気の層なんですって。

つまり、自分の周りを動かない空気の層で包み込み、その空気が温められればポッカポカというわけです。

でも、空気の層で包んで温めろったって、どうすりゃいいのさ・・・と思いますよね。

ここで、羽毛に覆われた鳥さんをイメージしてみましょう。

我々が使用するダウン製品には、専らガチョウやアヒルなどの水鳥の羽毛が使われていますが、羽毛の保温システム自体は家にいるインコと同じです。

ウロコインコのチャイ

インコたちをカキカキなでなでしてあげたことがある方なら分かると思いますが、インコの体って羽毛にみっちり覆われていて、とってもフカフカです。

実際の首の太さなんて、意識して触ってみると物凄ーーく細い。

それらの羽毛をかき分けると、外側の羽毛と、体に近い奥の方の羽毛の質が違うことが分かると思います。

換羽の羽

翼などの外側の羽は、羽軸があって比較的ツルンとしています。

洗浄後の羽

これに対して内側の羽はワタワタの綿毛です。

羽毛綿毛

これらの羽はそれぞれ役割が異なります。

コチラの写真の羽毛を見るとわかるのですが、体に近い側の方が、外側部分に比べてより一層ワタワタしています。

ウロコインコの羽

体の近くに生えている綿毛は、フワフワで毛足が多いため、空気を捕まえるのが得意です。
つまり空気をたくさん含んでふわふわになるってわけ。

そして、翼などの外側の羽の役割は、この綿毛が蓄えた空気を覆って逃がさないようにしたり、外からの風や水をシャットダウンすることです。
人間でいう、上着の役割ですね。

インコの体温は約42℃前後あります。
その体の表面近くでは、綿毛が含んだ空気が体温によって温められます。

そして、外側の羽は、その温められた空気を逃がさないようにしているって訳です。

これが前述の、動かない空気の層ってやつです。

鳥はこうやって、温められた動かない空気の層を体にまとって保温しています。

世の中の最もすぐれた断熱材を自然に作り出すことができるんですね、鳥ってやっぱすげーわ。

ちなみに、

  • ダウン=綿毛
  • フェザー=翼などの外側の羽

です。

お手持ちのダウン製品のタグを見てもらえれば「ダウン〇〇%、フェザー〇〇%」と書かれていると思いますが、鳥の自己保温の仕組みと同様で、ダウンは空気を蓄えるのが得意で、フェザーは吸湿性と放湿性に優れているという違った役割があります。

つまり、フェザーばっかりだと空気がなかなか温まらず、「なんかあんまりあったかくないな、これ」となりますね。

ダウン製品を暖かく使用するには、鳥の自己保温の仕組みと同じことをすれば良いんです。
つまり、羽毛に空気を含ませて膨らませ、且つその空気を温める必要があります。

鳥が体温で空気を温めるのと同じように、ダウンも人間の体温で温めてあげればいいんですね。

この理論でいくと、たっぷり厚着をした一番外側にダウンを着てもダメなんです。
羽毛布団の場合は、熱源となる体と布団の間に厚手の毛布を挟んでしまうと、羽毛布団が上手く温まりません。

熱源となる体の近くで着用して、ダウンが含んだ空気を温めてあげましょう。

冷え性でなかなか体自体が温まらないという人(シーサンもそうです)は、ダウンジャケットのポケットにカイロを入れると効果的だそうです。

カイロを体に貼り付けるのではなくダウンのポケットに入れて、ダウンが含んだ空気を温めるのがポイントです。

※ダウンの上手な着方についてはダイヤモンドオンラインの記事、「寒い冬にダウンを着ても暖かくないのは着方に間違いがあった」をご参照ください。

まとめ

今回は正しいダウンの着方から、鳥の羽毛の保温システムについてのお話でした。

いやー、やっぱり鳥さんの機能って素晴らしいですね。

羽毛製品の効果的な使い方も、鳥さんが本来やっている羽毛の使い方を知っていれば単純明快なことなんです。

ポイントは「空気を含ませ温める」ですね。

今年の冬はダウンを上手いこと使って乗り切ってみんチャイ!

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