インコ放鳥中に絶対気をつけて欲しい事故。圧死についての悲しい経験談
インコの放鳥は危険がいっぱい?
インコはケージの外に出してもらうのが大好きです。
部屋中の色々な所に飛んで行ったり、色々な物を見て、近づいて、飼い主さんにまとわりついて遊びます。
インコさんにとって放鳥は格別楽しい時間でしょう。
狭いケージから出て飛んだり動いたりすることで、筋肉も付きますし、何より精神的に満たされるので、インコさんのことを考えたら、出来れば毎日放鳥時間は取ってあげたいものです。
楽しいはずの放鳥ですが、一つ間違えると大切なインコさんの生死に関わる事態に発展してしまいます。
今回の記事は、慣れと油断が引き起こす、放鳥中の事故についてです。
想像するだけで怖くて悲しい気持ちになりますが、そういった事が起こるのが現実です。
本当は思い返すだけで、今でも涙がにじむほど悲しい出来事なのですが、自身の経験を元に書いてみたいと思います。
実は飼い鳥の死亡原因で多いのが事故死
インコの死亡原因を調べてみると、以外と多いのが事故死です。
その中でも、上位にランクインするのが、「圧死」です。
想像するととっても怖いです。悲しいです。
ですが、実際に起こりうることです。
実は、シーサンが小学生の頃、飼っていたインコを圧死させてしまった悲しい過去があります。
※インコ好きな方にとってはこの先はとっても悲しい内容なので、続きを読むか否かはご自身の判断でお願いします。
女の子で白いアルビノのインコでした。「モモちゃん」という名前でした。
ちょっと記憶が定かではありませんが、確かショップでクリッピングされていて、まだ羽が伸びてきておらず、うまく飛べなかった頃だと思います。
いつものように、放鳥させて遊んでいました。
シーサンには兄がいまして、兄も当時まだ小学生だったと思います。
その兄は、床に座って本かマンガを読んでいました。
ふと見ると、兄の背後の床を、モモちゃんがトコトコと歩いていました。
「後ろにモモちゃんいるよ」と、声を掛けようかと思いましたが、何となく瞬時にはしませんでした。
その直後です。
兄が突然ゴロンと後ろに寝転がりました。
「あっ!」と思った瞬間、「ピピィーーーー!!」というモモちゃんの凄い鳴き声。
兄も当然ビックリして、すぐに起き上がりました。
モモちゃんは片足を引きずるように、力を振り絞って台所にいた母の方に駆け寄って行きました。
どうしたの?!と手を差し出す母の手に抱かれたモモちゃんは、ハァハァ・・・と浅い息を数回吐いて、数秒後に息を引き取りました。
もう泣くことしか出来ませんでした。
ただただ、号泣しました。
兄も号泣してました。
愛鳥を失った悲しみよりも、自分を責める気持ちでいっぱいでした。
「なんであの時、後ろにモモちゃんいるよって、すぐに言わなかったんだろう。」
「一言、声を掛ければ、モモちゃんは死なずにすんだのに・・・」
「なんで、なんで・・・」
モモちゃんを潰してしまった兄を責める気持ちは全くありませんでした。
死んでしまったモモちゃん、痛くて苦しかっただろうと思います。
「ごめんね、ごめんね」と何度も何度も心の中で謝りました。
その後数年経っても、今でも、思い出す度に「ごめんね」と思います。
ですが、きっと気持ちの面では兄が一番辛かったと思います。
自分が殺してしまった、と。
恐らく背中に感触が記憶として残っていると思います。
この事故について、兄と話すことは当時もその先も、一度もありませんでした。
数年前に義理の姉(兄のオクサマですね)から聞いた話です。
「前に一度、飼っていたインコにまつわる悲しい話を聞いた事があるんですが、なんでも潰して死んでしまったとか。自分が殺してしまったんだと、今でも後悔の念がトラウマになってて、インコを飼う気にはなれないと言ってました」と。
兄だけが殺したのではなく、私も殺してしまったのです。
一言、たった一言声を掛ければよかったのですから。
この「殺してしまった」という自責の念は一生消えません。
死んでしまったインコもかわいそうですが、加害者となった飼い主の心の傷も相当なものです。
インコさんにも事故で亡くなって欲しくないですが、自分が悲しい心の傷を負わないためにも、気をつけたいですね。
悲しい事故で学んだこと
シーサンは、二度と同じことが起きないよう、現在飼育中のチャイとレイの放鳥中は、居場所を逐一確認し、子供達に口を酸っぱく「足元に居るよ!」「後ろに居るよ!」「そこに居るよ!」と何度も何度も言っています。
また圧死は、踏んづけるだけではなく、閉まりかけたドアに挟まれても起きます。
ドアを閉める瞬間に飼い主めがけて飛んでくる可能性はとても高いです。
ドアの開け閉めの際にはインコさんの居場所や行動を確認し、注意しながら行いましょう。
小さな体のインコです。ちょっと振り回した腕に当たるだけでも危険です。
居場所の確認、周囲への伝達は十分行ってください。
まとめ
今回はとっても悲しい過去の事故についてのお話でした。
未だに、書きながら涙がこぼれてしまうほど、心に深く残っています。
かわいいインコさんを失わないためにも、また自分が悲しい加害者にならないためにも、インコの放鳥中は細心の注意を払ってあげてください。
悲しい事故は鳥も人間も嫌なもの。気をつけてあげんチャイ!
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それは残念ですね…
モモちゃんはお兄さん達のこと
恨んでないと思います!
3匹をいっぱい愛して上げてください!!!!!!!!
ごましお様
コメントありがとうございます。
子供の頃の出来事ですが、何十年経った今でも足を引きずってヒョコヒョコと母の元に駆け寄った姿が目に焼き付いています。
事故を忘れずに、これからのインコ飼育に活かしていくことがモモちゃんに対する罪滅ぼしかなぁと思います。
その気持ち、すごくわかります。
うちもセキセイインコ(おそらくオス。名前はミント)を飼っていて、放鳥中に妹が足で潰してしまいました。そしてすぐに息を引き取りました。まだうちに来て3ヶ月、生後4ヶ月でした。あまりにも突然のお別れで毎日毎日涙が止まりませんでした。そして、やっぱり私も自分を責めました。「もっと注意深く見ておけばよかった」「そこにいるよと声を掛けておけばよかった」と。亡くなってから数日は辛すぎて何もする事が出来ませんでした。精神状態がおかしくなりそうでした。
現在、亡くなってから1ヶ月が経ちました。時々、あの事故の瞬間を思い出してしまいます。自分たちのせいでミンちゃんは死んでしまった。本当にミンちゃんはうちに来て幸せだったのだろうかとたまに思ってしまいます。やっぱり大切な家族を失ったショックは大きいですよね…。すごく共感できました。
ミンちゃんは私にとって初のペットです。ミンちゃんから色んなことを学びました。この経験を絶対忘れず、また機会があれば新しい鳥さんを迎え入れようと思います。その時には、二度とこんな事が起きないように、ミンちゃんのためにも頑張ろうと思います。
のんちゃん様
コメントありがとうございます。
辛い思いをしましたね。
妹さんの自責の念も相当なものだと思いますし、同じ経験者として同情してしまいます。
当時私は小学生でしたが、1年経っても2年経っても、時折思い出しては心の中で「ごめんね、ごめんね」と、一人お風呂に入りながら涙していました。
悲しい事故は人間にも起こり得ます。
それとどう向き合って生きていくかだと思います。
どうぞ、時折ミンちゃんのことを心の中で思ってあげて下さい。
「兄と、その後、一度もその事を話していない」、そう、あまりにも深い傷で。
私は53歳ですが、12歳(小6)の時、小5の妹が後ろにいるセキセイインコに気付かず、何気なく足を後ろに一歩引いて、踏み殺してしまいました。
私は土曜日の午後でお昼寝中でしたが、小1の妹がすぐに私の所へ駆けつけましたが、死んでいました。すぐさま、母は「ちいちゃん」を埋めました。
41年も前ですが、悲しみは変わりません。1週間ぐらい、授業中、ずっと泣いていました。私の人生で一番悲しい出来事です。
あの時以来、踏んでしまった妹と話した事はありません。妹は、20歳代の子供が2人いますが、結婚してから何も動植物をかっていません。あのことが原因だと思います。
私には今、小5・小4の娘たちがいますが、ちいちゃんほどかわいがっていないです。当時、小6の私は、子供の心で純粋にちいちゃんを自分の子供以上に可愛がり、大人となった今、あれほど純粋な心はもうないですね。
私は中2の時に父を癌で亡くしたり、色々悲しい事が起こりましたが、ちいちゃんを失った事には及びません。
なぜかと考えると、人間と違って動物は何も悪い事・罪がなく、死ぬような非がないのに殺されてしまった悲しみ。
20歳前後で最後のペットが寿命で死んでからペットを飼っていませんでしたが、3年前、ペットを飼った経験のない妻が「ペットが欲しい」というので、「何がいい?」と聞かれ、様々な生き物を飼っていた私は瞬時に「インコが一番可愛い」と答え、今、6羽います。
無意識にあの悲劇を忘れようとして考えてこなかった私、でも妻の質問で「心が癒やされたい」と、押し殺していたものが出てきた私。
あの悲劇を繰り返さぬため、6羽を放鳥している時は、常に監視しています。妻や娘たちは「なぜそこまで厳しく」と言いますが、経験した者でないと分かりませんから。
今、6羽のインコを見ながら毎日、41年前の悲劇を思い出し、たった4ヶ月で命を閉じた「ちいちゃん」にしてあげたかった事を、毎日しています。
ffjmb260 様
コメントありがとうございます。
小学生時代にとても悲しい経験をされましたね。自分自身の経験と重ね合わせて心が締め付けられる思いでした。
「ペット」というと軽く思われがちですが、実際は人間である家族と同等、またはそれ以上深く大切な存在であることが事実です。
それを突然失うことの衝撃は計り知れません。心が深く傷ついてしまいます。
私は、その傷を「乗り越える」「克服する」のではなく、すべてそのまま「受け入れる」ことが大切だと思っています。
殺してしまったのも事実、それに対してやり場のない悲しみや怒り、自責の念を抱いたのも事実。でも、共に過ごした時間が楽しく愛おしかったのも事実です。
それら全てと共に、現在6羽のインコ達と過ごされているとのこと。とてもとても良いことだと思います。
慈しみ可愛がり、大事にするという気持ちは「ちいちゃん」が残してくれたものですね。
どうぞこれからも楽しいインコライフをお送りください。
私はセキセイインコを2羽飼っていました。2日前のことです。部屋のドアを閉めた瞬間に片方の子が私目掛けて飛んできました。「ビッッッ」っという鳴き声で振り向いたらその子の首が挟まっていました。慌てて抱えたときには「グェェ…..」と聞いたこともないような声を出してそのまま息を引き取りました。私と母で亡くなったと気づきながらも動物病院に連れて行きましたが結果は変わらずです。姉からは「その子の分まで残った子を愛してあげてね」と言われましたが自責の念が消えません。
インコ好き 様
大変辛い思いをされてますね。
インコは本当に飼い主を追いかけて、床でも空中でもついてくるもので、同様の事故は悲しいことにとても多いです。
自責の念は、自分の経験上、消えることは無いと思います。でも、それでいいと思います。
起こしてしまった事故は無かった事には出来ませんし、失ったインコさんも帰ってくることはありません。
でも、記憶と心の中に、そのインコさんはずっと存在し続けます。
大事なのは、この後悔と悲しみ、辛さを無かった事にするのではなく、うまく共存していくことです。
お姉さまの言われた、もう1羽の子を愛してあげてというのも、当てはまると思います。
まだ日も浅く、とても辛くて苦しいと思いますが、どうか、失ってしまったインコさんの事を忘れずに、「正しく後悔」して、これからのインコとの生活を楽しく送って頂きたいです。