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「クリッピング」はする?しない?メリットデメリットを考える

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窓際のチャイ

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「クリッピング」って一体何?

皆さんは、「クリッピング」という言葉を聞いた事がありますか?
クリッピングとは、鳥さんの風切羽を故意にカットして、鳥さんが思うように飛べないようにすることです。

よく、ペットショップで売られている鳥さんは、クリッピングされていたりします。
店内をブンブン飛んでしまわないようにする為だと思います。

一度クリッピングをしても、羽が抜け替わることで羽が伸び、また飛べるようになります。
ショップからお迎えした子が、クリッピングしてあって飛べなかったけど、羽が伸びて飛べるようになった時、再度クリッピングをするかどうかは飼い主さん次第です。

このクリッピングはもちろんメリットもデメリットもあります。

今回はちょっとクリッピングについて書いてみたいと思います。

風切羽って一体どこ?

分かりやすく、図で説明してみたいと思いますが・・・

風切羽の図解スイマセン、スイマセン、こんな図で!!!
と、と、とにかく、上の図の赤丸で囲ってあるところが、クリッピングで切る風切羽の部分です。

ここを切られると、鳥さんが飛ぶ時に上手く風を受けられなくなり、飛べなくなるのです。

飛べないといっても、羽ばたく行為はします。
床をバタバタと羽ばたいて、数十センチ先にボテッと落ちる感じです。

羽の先の方を切るだけなので、鳥さんが痛いということはありませんし、血管も通っていないので出血することもありません。

では、次に、クリッピングのメリット、デメリットについて考えてみましょう。

クリッピングのメリット、デメリットは?

ニギコロ
まずは飼っている鳥さんが飛べないことのメリットを考えてみました。

【メリット】
・うっかり窓が開いていて、逃げてしまった!という事故防止。
・室内で危険な場所に飛んで行ってしまい、怪我をするなどの事故防止。
・もうケージに戻したいのに、ブンブン逃げ回って捕まえられない!ということがない。
・飛べないのだから人の手に乗っている時間が増え、関係が密になり、より一層懐く可能性有り。

このような感じになりました。
こう見ると、飼いやすくなって良さそうな気がしないでもありません。

じゃあデメリットはなんでしょう?

【デメリット】
・鳥さんは本来飛ぶ動物なので、自分は飛べると思って飛び出したが、落下してしまい思わぬ事故に。
・飛べないのだから、床を歩くことが多く、誤って踏んでしまうなどの大事故に。
・飛べずに運動不足になる。
・飛べなくてストレスが溜まる。

こんなところでしょうか。

そもそも鳥が飛ぶようになったのは、危険の多い地面での生活から逃れる為でもあります。
野生のセキセイインコなどは寝るときも木の上です。あまり地面に降りて生活をしません。
これは、危険を回避するためです。

飛ぶ能力を奪われたインコさんは、たとえ室内でも危険がいっぱいです。
床を歩き回ることで、踏んでしまうなど圧死の事故率も高くなりますし、目を離した隙に家具の隙間に落ちてしまった、などということが考えられます。

室内に限らず、「クリッピングしてるから飛ばないから大丈夫」という過信から、外に連れ出してしまって起きる事故もあります。

「飛ばないし、慣れているから平気」という考えは、全く安全の保証がありません。
それが理由で起きてしまった悲しい事故を、シーサンは子供の頃に目の当たりにしています。
※それはまた別の記事でご紹介します。

飼い主都合で飛行能力を奪われたインコが危険にさらされる可能性を考えると、個人的にはクリッピングにあまり良いイメージがないというのが本音です。

やはりシーサンは気持ち良さそうにブンブンと飛ぶ鳥の姿を見るのが何より好きですし、鳥は本来飛ぶ生き物なので、その力を人間の都合で奪ってしまうのはとても心苦しいので、我が家の鳥さんは皆クリッピングはしていません。

そのため、ケージに戻そうとすると、逃げます。
でも、こちらも頭を使って、毎回ケージに戻しています。

すんなり戻ってくれれば良いんですけどね。

まとめ

クリッピングには賛否両論あり、これは飼い主さんの考え次第です。
先に述べたように、メリットもデメリットもあります。

また、クリッピングをするときは、鳥さんをしっかり保定してあげないと、思わぬ怪我につながります。
ショップの方や、獣医さんに相談されると、良いかと思います。

鳥さんが、「飛ぶ」という行為を奪われることで起こり得る事を、しっかり考えた上で決めて下さいね。

色々と考慮したうえで、決めんチャイ!

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