インコの飼育飼育環境

クリッピングしたインコを屋外に連れ出すのは大丈夫?!危険性を考える

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後姿のチャイ

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クリッピングしたインコを屋外に連れて行くのは大丈夫?

皆さんは、「クリッピング」という言葉を聞いた事がありますか?
クリッピングとは、鳥さんの風切羽を故意にカットして、鳥さんが思うように飛べないようにすることです。
クリッピングについてはコチラの記事をご参照ください。

クリッピングをしたインコは、うまく飛ぶことが出来なくなります。
飛べないので、うっかり開いた窓から、どこかに飛んで逃げて行ってしまうという危険がなくなります。

とってもよく懐いたインコさんで、飼い主さんの肩や手に乗ったままじっと動かず「ただ側に居るだけでシアワセなの」状態の子であれば、クリッピングしていればそのまま外に一緒にお出掛けしても、飛んで逃げることはないのでしょう。

インコを飼っていれば、犬のお散歩のように、外を連れて歩きたいと一度は思うものです。
シーサンも、そんなことが出来たら素敵だな、思います。

ですが、クリッピングしたインコを、飛んで逃げないから平気、と屋外に連れて行くのは本当に大丈夫なのでしょうか。

飛べないことで遭遇し得る危険について知ろう

そもそも鳥が飛ぶようになったのは、危険の多い地面での生活から逃れる為でもあります。

野生のセキセイインコなどは寝るときも木の上です。あまり地面に降りて生活をしません。

これは、危険を回避するためです。

地面に降りれば、襲われる危険度が高まります。
高い場所にいれば、外敵から身を守り、下の様子を上から確認して安全に行動することもできます。

従って、クリッピングによってインコの飛行能力を奪うということは、それらの本能的行動能力も奪うということです。

普段、危険の少ない部屋の中で遊ぶことが多いインコさんは、危険が多い外で暮らす野生のインコよりも危機管理能力がはるかに低いです。

それに加えて、飛べないというのははっきり言って致命的です。
野生下では、「地面にいる鳥→飛べない鳥」と、真っ先に標的にされます。

シーサンは子供の頃、近所の友達がクリッピングされたインコを外に連れてきて、結果インコを亡くしてしまった悲しい事件を目の当たりにしています。
※そのお話はまた別の記事でご紹介します。

この経験上、飛べないインコを剥き出し状態で外に連れて出るのは、とっても危険だと思っています。

これはあくまでも想像ですが、その友達は「クリッピングをしているから飛ばない→逃げる心配がない→安全」と考えて、外に連れ出してしまったのだと思います。

慣れているから大丈夫。
飛ばないから逃げない、安全。

この考えは、はっきり言って危険だと思います。

「飛ばない」のではなく「飛べない」のです。

そもそもインコは臆病な生き物です。
外の世界の何が刺激となって予想外の行動に出るか、分かりません。

インコは、危険を感じさせる音を聞いた瞬間、本能的にその音のした方向とは反対の方向に飛んで逃げるそうです。
その時は逃げる方向が危険かどうかは考えていません。
反射的に反対方向に飛んで逃げるのです。

クリッピングされたインコが、何かのきっかけで思いも寄らない方向に飛ぼうとして、飛べずに落下して事故につながることも十分考えられます。

飛べないインコは外敵やその他の危険に対してあまりにも無防備です。

先ほども書きましたが、愛鳥を外に連れて行きたい気持ちはとっても良く分かります。

我が家のウロコインコのチャイもよく、窓の外を眺めてボーっとしています。
窓際のチャイ
外の世界に興味があるのかな?お散歩させてあげたいな、と思います。

ですが、実際一緒に外に散歩に出かけるのは、万全の対策を取ってから実行したいと思っています。
外出用のキャリーケージに入れて一緒にお出掛けならばまだ分かりますが、何にも入れずにインコさん剥き出し状態ではさすがにムリです。

どのように飼育するかは飼い主さんの自由ですし、価値観も違いますが、かわいいインコとの生活を楽しみ、良かれと思ってした行為が取り返しのつかない結果につながる可能性があるということも、考えておきましょう。

まとめ

今回はクリッピングをしたインコを屋外に連れて出ることの危険性について書いてみました。
屋外でも屋内でも、インコの放鳥には思いもしなかった事故がつきものです。
こういう悲しい事故があった、自分は気をつけようと心にとめておくのも大切なのかな、と思います。

大切な一つの命を守るのは、飼い主の責任です。

事故には気をつけて、楽しいインコライフを送りんチャイ!

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