インコの飼育飼育環境

クリッピングしたインコを外に連れ出した子供が遭遇した悲劇の体験談

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下を向くチャイ

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本当にあった悲しい話

皆さんは、「クリッピング」という言葉を聞いた事がありますか?
クリッピングとは、鳥さんの風切羽を故意にカットして、鳥さんが思うように飛べないようにすることです。

これまでクリッピングについては、クリッピングのメリット、デメリットについてと、クリッピングしたインコを屋外に連れ出す危険性についての記事を書きました。

実は、シーサンが子供の頃、クリッピングと屋外にまつわる悲しい事故がありました。
子供心にかなり衝撃の事件だったので、よく覚えています。

一体なにが起こったのか。今回は、その悲しい事故のお話です。

近所の子がインコを外に連れてきた!

小学校低学年の頃です。シーサンは当時、団地に住んでいましたが、同じ団地に住んでいる同じ年頃の友達数人と、団地のすぐ下で遊んでいました。

その中にいた、シーサンよりも年上の女の子が、家でセキセイインコを飼っている、とってもかわいいなどと、とにかく自慢しまくっていました。
当時は「クリッピング」などという用語は知りませんでしたが、羽を切っているので飛ばないから逃げないのだ、と。

そんなことを話しているうちに、「ちょっと待ってて~」と、家に帰っていきました。

そして、戻ってきた彼女の手には、黄色いセキセイインコがちょこん、と。

「わぁーかわいい!!」
「手に乗ってる!!すごい!」

あっという間に大人気です。
大人しくて、たしかによく懐いている感じでした。

なぜか、動物が懐いている→動物に好かれる人→いい人という方程式が無条件で成り立つのが世間というものでございます。

インコを連れてきた女の子は、ちやほやされてもうウッキウキの表情です。

その後、とっても悲しい事件が起こるとは、これっぽっちも思わずに・・・。

屋外インコ自慢の、あまりにも悲しい結末とは?

「飛んで逃げちゃわないの?」
「羽を切ってあるから、飛ばないんだよ、ほら」

などと言いながら、インコちゃんを地面に置いては手に乗せてを繰り返していました。
インコちゃんの名前こそ忘れてしまいましたが、「〇〇ちゃん、おいでー」なんて言いながら。

その時です。誰もが想像しないことが起こりました。

どこからか音もなく、サーッと野良ネコが走ってきて、バクッっと口にインコちゃんをくわえて、どこかに走り去っていったのです・・・

え?一体何が起きた??

・・・というほど、あっという間の出来事でした。

もう、みんな唖然として、何も言葉が出ませんでした。

インコを外に連れてきた子は、それはもう大泣きです。

ネコの走り去った方角をみんなで探しに行きましたが、見つかりませんでした・・・。

その後、どのように解散したかは忘れましたが、シーサンが一人で団地に戻り、エレベーターがなかなか来ないので仕方なく階段を昇っていた時です。

途中の階から、誰かがお母さんに怒られている声が聞こえました。
さっき、インコを連れてきて散々な目に合った女の子が、エレベーターホールで怒られていました。

「なんで外になんか連れて行ったりしたのよ!!」
「あんたはもう!!#%$&#?@%$#じゃないのよ!!」

とにかく恐ろしく、
ヒ、ヒェェー!!
と思いながら、シーサンは音を立てずにササッと階段を昇って行きました。

子供心に、

インコは羽を切ってはいけない。
外に連れてきちゃいけない。

と思った悲しい出来事でした。

まとめ

今回は、子供の頃の、忘れがたいインコの悲しい屋外事故についてのお話でした。

自分が親になってみて思うのは、その女の子は、ただただインコが可愛くて、自慢で自慢で、とにかく皆に見せたかっただけなのだろうと思います。
ですがやはり、小鳥にとって、外の世界は人間の私達には思いもよらない危険がたくさんあるのです。
それを知らなかったがために、かわいい愛鳥を亡くしてしまいました。

ネコはそもそも狩りをする動物です。
あの時の野良ネコを、みんな当時はひどく憎みましたが、野良ネコも生きるのに必死ですから、ただ獲物を捕獲したに過ぎません。

子供は時に大人が予測しない突飛な行動を取ります。
もしかしたら、かわいいインコちゃんをみんなに見てもらいたくなって、外に連れていってしまうかもしれません。

こんな悲しい事件の被害者にならないよう、お子さんにはくれぐれも、こういう事が起こり得るからと諭してあげてください。

子供は突然びっくりするような事をするもの。危険なことは予め教えといてあげんチャイ!

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