オカメインコのルチノーは虚弱な個体が多いのか
我が家でオカメインコをお迎えしようと検討していた頃のこと。
おばあちゃんが昔オカメインコのルチノーを飼っていたのを幼少の頃に見ていたシーサンは、ノーマルのオカメはグレーだということも知らなかったので、「オカメと言えばルチノー」を想像していました。
あーオカメインコね。いいね、可愛いよね。クリーム色でほっぺが赤くて・・・って、オカメインコのビギナー向け飼育本をパラパラとめくってみてビックリ。
え?灰色じゃん。
ノーマルって灰色なの??
と、ちょっと衝撃でした・・・まぁ、自分が無知だっただけなんですが。
で、オカメインコが欲しいと言い出した家族第一号のダンナ様と、何色のオカメインコにしようかという話し合いをしました。
シーサン的には「オカメといえばルチノー」だったので、ルチノーが可愛い、やっぱルチノーでしょ。とルチノーに一票。
対するダンナ様は「やっぱ飼うならノーマルだろ」とノーマルに一票。
え?ノーマル?だってノーマルって灰色だよ?!と主張したところ、ダンナ様が、
「ちょっとオカメインコのこと調べたら、ルチノーは体が弱いって書いてあった。病気になって余計な金がかかるのもイヤやし。」と。
なぜか飼育後の病院代を物凄く気にするインコ初心者のダンナ(←あ、ついに「様」が消えたね)が、どこかで付けてきた浅知恵でノーマルオカメを激推し。
結局ノーマルオカメをお迎えすることになりました。(飼い始めたら灰色のオカメって普通に可愛く見えるから不思議)
で、結局この「ルチノーは体が弱い」って本当なの?病気になりやすいとか、本当なの??
色々と独自(?)の調査を行った結果の、個人的見解を紹介したいと思います。
「ルチノーだから弱い」はない?
主文後回しで結論から申し上げますと、
ルチノーだから虚弱ということはないそうです。
病気になりやすい、なりにくいは、はっきり言って個体の免疫力だったり育雛環境だったり飼育環境だったりの影響が大きいので、ルチノーだから・・・ということは一概には言えないようです。
実際に、オカメインコのブリーダーさんの元では、病気をせず長生きしているルチノーが多く居ます。
じゃあどうして「ルチノーは弱い」って情報があるのでしょうか。
ここからは個人的に調べた事柄を踏まえての、まったくの個人的見解になりますが・・・
そもそも「ルチノー」って、ノーマル品種の突然変異体なんです。
野生のオカメインコの生息地はオーストラリアですが、野生の中にはグレーのノーマルオカメしかいません。
野生下で、突然変異でルチノーが生まれてくることもあると思いますが、そういう種はまず生き残れません。野生下では、他とは違う突然変異体が、生存して種として確立されるというのは極めて稀です。
そもそも野生化で、突然変異のルチノー同士が巡り合って、繁殖するという状況になる事自体が可能性ほぼゼロ%なので、種として確立することはまず無いのです。
仲間と色が違うことにより外敵にも狙われやすくなりますし、色素の薄い突然変異体は日差しに当たりすぎると良くないとか、色々な環境因子に左右されます。赤目の個体は紫外線に弱い、という科学的根拠もあるでしょう。
ただし、ルチノーは既に60年以上も繁殖の歴史を経ています。人の手による繁殖でオカメインコのルチノーが誕生したのは1950年代だそうです。
誕生当初はもしかしたら弱かったかもしれませんが、それから60年以上も経過していることもあって、もはやルチノーは突然変異体ではなく「種」として確立されている、とも考えられます。
ルチノーでも弱くない、ノーマルと何ら変わらない個体もいれば、弱い個体も居る・・・逆に、ノーマルでも弱い個体も居ます。
あくまでも個人的見解ですよ。
※「実際ルチノーは弱いですよ。科学的根拠もあるし多くの獣医さんがそう言ってます。」とのご指摘を読者様から頂きました。一理あるとは思いますが、個人的には、やっぱり育雛環境や飼育環境、元々の個体の免疫力の影響が大きいと思います。
ただし・・・
「ルチノーはパニックを起こしやすい」はもしかしたらあるんです。
オカメインコはご存知の通り、オカメパニックを起こします。
ご存知の通り・・・って、知らねーよという方にはコチラの記事をオススメします。
一番オカメパニックを起こしやすいのは、地震ですかね、やはり。
とある鳥専門の獣医さんのブログで拝見したのですが、ちょっと大きな地震があると、パニックを起こして暴れてケガをしてしまったというオカメインコの受診数が増えるそうです。
その受診にくるオカメインコの中で圧倒的に多いのがルチノーだそうです。
これね、誤解してほしくないのは、ルチノーは人気品種なので飼育数も多いです。一概にルチノーだけがパニック起こしてケガしてるって訳ではないと思いますよ。
でも、パニック起こしてケガして受診するのは圧倒的にルチノーが多い、と。
オカメパニックはそもそも異常事態が発生した時に、すぐに飛んでその場から離れるという本能的行動によるものです。
もしかしたら、元々外敵に狙われやすい突然変異体であるルチノーは、そういった危険回避の為の行動が、他の種よりも強く表れる傾向があるのかもしれません。
もしかしたら、ですよ。
まとめ
今回はオカメインコのルチノーは体が弱いって本当か?というお話でした。
個人的結論としては、ルチノーだから弱いとは一概に言えないんじゃないかということです。
もしかしたらオカメパニックは起こしやすいのかもしれませんが・・・。
あくまでも個人的見解です。色々な説があるのも事実なので、参考程度にしてください。
頭がおハゲな個体も多かったりと、人気品種ゆえの悩みも抱えているルチノーちゃんでした。
ハゲてもビビりでもやっぱりルチノーはかわいい!溢れんばかりの愛情で包んであげんチャイ!
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