ほっぺが赤いから「オカメインコ」
「オカメインコ」と聞いて思いつく特徴といえば、頭の冠羽と赤いほっぺでしょう。
赤・・・というよりはオレンジ色ですかね。チークパッチとも呼ばれていますが、このほっぺの存在が、オカメインコの見た目をチャーミングなものにしています。
黄色い顔にオレンジのほっぺ。これはノーマル(原種)のオカメインコのカラーパターンです。
我が家のオカメインコの丸くんです。オスなので顔がはっきりとした黄色ですが、メスはグレーです。
最近では色変わり種が増えてきて、チークパッチのない種もいます。ホワイトフェイスって呼ばれています。
そもそも「オカメインコ」という名前は、このチークパッチが「おかめ」の面に似ていることに由来しています。インコやオウムの和名って、だいたい見た目から付けられているんですよ。
とっても可愛らしいオカメインコのほっぺですが、どうしてこんな風になったのでしょう?
今回はオカメインコのチークパッチの謎に迫ってみたいと思います。
実はほっぺじゃなかったチークパッチ
オカメインコのチークパッチ。「チーク=ほっぺ」だし、見た目もほっぺだし、普通に「ほっぺ」と思われていますが、
実はここ・・・
ほっぺじゃなくて、耳なんです。
インコの耳は、この一見ほっぺに見える辺りの羽毛の下にあります。
どんな風になっているかというと、羽毛をかき分けると小さな穴が空いているんです。
ほら、こんな風に。
「インコの耳はどこにあるか知ってる?」という記事で詳しく紹介していますが、インコの耳周辺の羽毛は、他の部分とちょっと毛質が違う羽毛が生えています。
飛んでいる最中に、耳にボボボボ・・・と雑音が入るのを防ぐ為に、他の部分よりも細めの羽毛が生えている、ということらしいです。
へぇ~そうなんだ。
と、ここで!偶然抜け落ちていた、我が家のオカメインコの丸くんのチークパッチの羽毛をじっくり見てみましょう。
こんな感じです。
ちょっとぼやけててスイマセン。でも、確かにちょっとほっそりしてますね。
つまり、オカメインコのほっぺは、ほっぺではなく耳なんです。そして、どうしてそこだけオレンジ色なのかと言うと、耳の周辺は他と質の違う羽毛が生えているため、「ここは耳ですよ~」ってことなんじゃないでしょうか・・・。
ただ、どうしてそこだけオレンジ色なのか・・・。実はそこには明確な答えは無いみたいです。
進化の過程でそうなった、と。まぁ神様が決めたと言ってしまえばそれまでなんですが。
ここからは個人的な想像ですが、野生下のオカメインコはノーマルグレーの原種しかいません。
ノーマルオカメは、オスの方が顔の黄色もくっきりハッキリしていて、チークパッチの色も鮮やかです。
対してメスは、顔はグレーでチークパッチもオスに比べてぼんやりしている傾向があります。
これはなぜかというと、子孫繁栄の繁殖の為に、異性にアピールするのがオスの役割だからです。
他のオスより見た目が素敵で、鳴き声が素晴らしいオスの方がメスに選ばれる確率が高くなります。
という事で、オカメインコの進化の過程で、チークパッチがかっこいい!と思われてきたんじゃないでしょうか・・・。
チークパッチのないオスと、あるオスがいて、パッチありのオスの方が「素敵!」と思われ、メスに選ばれてきたんじゃないかなぁ。
あとは、野生のオカメインコが生息してきた自然世界の色が、グレーと黄色と、ちょっとオレンジだった、とかね。
自然の中で敵に見つかりにくいように、周辺の色に似たような体色になっていることも考えられます。
ほっぺのオレンジが、木の実に見えるとか?分かりませんけど・・・もしかしたら。
まとめ
今回はオカメインコのほっぺはなぜ赤いのか?というお話でした。
ほっぺではなく耳なのですが、なぜそこだけ色が違うかは謎のままですが、耳周辺には毛質の違った羽毛が生えているから、というのが一理。
プラス、その方が魅力的だから進化の過程でそうなったというのが一理、といったところでしょうか。
何にしても、オカメインコのチークパッチは可愛い!!ってことで締めくくりんチャイ!
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