冠羽の動きは感情のバロメーター
オカメインコの外見の特徴として思いつくのは、何といってもほっぺの赤マル(チークパッチ)と頭の冠羽でしょう。
最近ではオカメインコの色変わり種として、チークパッチの薄いものや、全くないものも一般的になってきましたが、頭の冠羽は必ずありますね。
あの頭の冠羽はオウムの特徴です。オカメインコは名前に「インコ」とついていますが、オウムの仲間です。
そんなオウムの特徴的な冠羽ですが、ピョイーンと立ったりペタンと寝たり、これらの動きからオカメインコの感情をある程度理解することが出来ると言われています。詳しくは「オカメインコの冠羽は心のバロメーター」で紹介しているのでご参照下さい。
冠羽の動きを観察していても面白いオカメインコですが、そもそもどうやって冠羽を動かしているんだろう?と、ふと疑問に思ったシーサン。
だってほら、私たち人間は頭の髪の毛を自由自在に動かすことなんて出来ないですよね?「怒ったぞー!!」って髪がピョイーンって立ったらちょっと面白いけど。
鼻の穴を自在にピクピク動かせる人はいるけどね。毛を動かせる人はなかなかいないんじゃ・・・って、鳥と人を比べるな!って話ですけど、何とな~く調べてみたので紹介したいと思います。
動く仕組みは鳥肌と同じ?!
オカメインコの冠羽はなぜあんなにもピョイーンピョインと動くのか?
それは、根元部分の羽包(うほう)という部分に筋肉がついている為です。
なるほどね~そりゃそうだ、筋肉があるから動くんですよ。人間の頭は筋肉が少なく、頭頂部には筋肉が無いようなので、人間がオカメインコのように毛を動かすのは無理そうです(当たり前だろ)。
冠羽は筋肉によって動かされている訳ですが、これって自分の意志とは関係なく動いているんですって。
「今こそ毛を立ててビビらせてやる~!」って、自分で自由自在に動かしているんじゃないってことなのね。
そうだったんだ、知らなかった。
というのも、その筋肉は「平滑筋(へいかつきん)」といって、自分の意志によって動かすことができない不随意筋(ふずいいきん)の一種らしいのです。
自分の意志によって動かすことができないってどういうことさ~??と言うと、胃腸などの内臓や、血管の壁に存在する筋肉と同じということです。
なるほどね!胃腸は自分の意志では動かせないですもんね。
で、鳥の冠羽を含めた羽毛は、この平滑筋の不随意運動によって動かされているということなんですが、イメージとして分かりやすいのが人間の「鳥肌」です。
寒いとブルルッとなって鳥肌が立ちますが、これは自分の意志とは関係なく筋肉が収縮して起こる現象です。
鳥も寒い時は羽毛を膨らませて自己保温機能を高めようとしますが、これも筋肉の不随意運動によるもの。
頭の冠羽も同様に、何らかの刺激によって意志とは関係なく動いているんですって。
ビックリしたら思わず冠羽が立っちゃった!みたいな感じなんですね~。
まとめ
今回はオカメインコの冠羽はなぜ動くのかというお話でした。
自分の好き勝手に動かせるのではなくて、意志とは関係なく動いているということでした。
自由自在に動かせたら、見ててちょっと面白そうですけどね~。
オカメインコの冠羽はとってもチャーミング!みんなもじっくり見てみんチャイ!
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