雛換羽について
インコには、羽が抜け落ちて新しい羽と生え換わる「換羽(かんう)」という現象がおこります。
通常の換羽は年に数回、特に季節の変わり目に起こります。
これは、春から夏に向かう時期には、暑さをしのぐために夏用の涼しめの羽毛に交換されて、秋から冬には寒さに耐えられるように冬用の羽毛になるためです。
あくまで自然な現象で、いわばインコの羽の衣替えのようなものです。
このような季節性の換羽とは異なり、雛の頃には「雛換羽」と呼ばれるものがあります。
人間で例えると、赤ちゃん~幼児の頃には、細くて柔らかい髪の毛が生えていますが、それが次第に抜けて太くて硬い毛に生え換わりますね。
それと同じような現象がインコにもあると思って下さい。
つまり、雛換羽とは、雛の頃に生えている羽が次第に抜け落ちて、新しく大人の羽に生え換わる現象のことです。
これが完了すると、雛の頃とは違った綺麗な羽になるそうです。
実は我が家のウロコインコのチャイが、雛換羽の真っ最中ということもあり、飼育のプロのブリーダーさんに、雛換羽について色々教えて頂きました。
今回は、教わった内容をご紹介したいと思います。
それでは雛換羽について、イッテミヨー!!
羽が抜けてボサボサ、剥げているけど病気じゃない?!
ここのところ、チャイの頭がハゲちょびんになったり、ボサボサとバカ毛のようなものがあったり、見た目が段々みすぼらしくなってきました。
横から見るとこんなバカ毛が頭にピョン、と・・・
後ろから見ると、後頭部の毛が抜けて、ハゲかかっています。
いやーん、見ないでぇ~
体の部分も、ちょびちょびと抜けかかった綿毛が・・・
頭なんか地肌が見えちゃってますし、何かの病気じゃないかしら??とちょっと心配に。
ケージの下の敷き紙にも、抜け落ちた羽毛が毎日あり、量もちょっとずつ増えてきました。
でも特に具合が悪そうな様子はなく、剥げている以外は普通に元気。
こんな状態なのですが・・・と、念のためチャイをお迎えしたブリーダーさんに聞いてみたところ、「雛換羽ですね」と。
みんな、見た目がそのようにみすぼらしい感じになります、とのことでした。
雛換羽の始まる時期はいつ頃?
雛換羽は、だいたい生後5~6ヶ月頃に始まるそうです。
ケージの下の敷き紙を取り替える時に、ふわりふわりと産毛のような羽が落ちているのに気づくと思います。
これが、ちんたらちんたらと、毎日続きます。
次第に抜け落ちている羽が増えてきたり、大きめの羽が抜けてくるようになります。
「最近羽が抜けて落ちているな・・・」と思ったら、そのインコさんが生後どのくらいか考えてみてください。
生後半年ほどの子でしたら、雛換羽の可能性が大です。
雛換羽はどのくらい続く?
雛換羽は一年から一年半ほども長く続くそうです。
ゆっくり時間をかけて、いま生えている羽毛が全て抜けて生え換わるそうです。
インコの体はたくさんの羽毛に覆われていますからね、そのくらい長くかかるのも理解できます。
羽毛が全て抜けると書きました。
赤くて長い、立派な尾羽も
先端が青くて綺麗な風切り羽も
一度すべて抜け落ちるそうです。
大きな長い羽が抜けているのを見つけると、ちょっとドキっとしてしまいますが、それは雛換羽によるものなので心配いりません。
その後により綺麗な大人の羽が生えてくると思うと、楽しみでもありますね。
雛換羽の最中の注意点は?
換羽の時期は、新しい羽毛を作る為に、体は栄養を必要とします。
雛換羽の最中は、通常よりも餌をよく食べているはずなので、餌を切らさないようにしましょう。
通常のシード餌に牡蠣殻、マルチビタミンミネラルパウダーと、いつも与えている餌を切らさないようにし、インコがしっかりと食べていれば問題はないそうです。
通常の餌で補いきれない場合は、小鳥のサプリメント「ネクトン」などを利用しても良いかもしれません。
ネクトンについてはこちらの記事で紹介しています。まとめ
雛換羽とは、生後5から6ヶ月頃から始まる、雛の頃の羽が全て抜け、大人の羽に生え換わる換羽のことです。
期間も長く、1年から1年半ほども続きます。
雛換羽の最中には、あまりにも毛が抜け、剥げてきたり、全体的にボソボソとなって、なんともみすぼらしい状態になりますが、病気ではないので日頃と変わらず元気であれば問題ありません。
栄養を摂取する為に餌をたくさん食べるので、餌を切らさないように注意してあげてください。
また、成長の証の羽を保存しておくのもオススメです。
シーサンは雛換羽の羽をこのようなハーバリウムにしてインテリアにしてみました。
ハゲちょびんでも大丈夫!!成長の証と見守りんチャイ!
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