![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0286.jpg)
国際希少種ってなんじゃらほい?
皆様こんにちは、まだまだヨウム飼育ビギナーから抜け出せないシーサンです。
突然ですが、国際希少種って聞いたことありますか?
正しくは国際希少野生動植物種と言うのですが、簡単に説明しますと・・・
絶滅のおそれのある野生生物の種を保存するために種の保存法という法律がありまして、これに様々な動植物が指定されています。
そういった絶滅の恐れのある野生動植物の、国際取引に関する条約がワシントン条約(CITES)というのですが、これには「附属書」というリストがあって、それぞれ野生動植物がⅠ~Ⅲの3つに分類されています。
この附属書Ⅰに分類されているものに関しては絶滅の恐れが極めて高く、商業目的の国際取引が原則禁止となっています。
ジャイアントパンダやウミガメなどがそうです。
このⅠ類 に記載されている種が「国際希少野生動植物種」として施行令で定められていて、きちんと登録された個体でないと譲渡し等が出来ないということになっています。
で、ヨウムはこのⅠ類 に平成29年(2017年)1月に追加されていまして、「国際希少野生動植物種」となっているんです。(CITESⅠ類なんて言い方もします)
なぜヨウムがこれに追加指定されたかというと、ペットとしての取引のための過剰捕獲、密猟によりその数が激減し、絶滅の恐れがあるためです。オオバタン、コバタン、キエリボウシインコなどもそうです。
つまりですね、このヨウムはそんな風に違法に捕まえられて売買されたヨウムではないですよ、きちんと登録された個体から繁殖されたんですよ、という届け出を出しておかないと、人工的に繁殖されたヨウムでも 「あげる、売る、貸す、もらう、買う、借りる」といった行為 が出来ないという訳です。
![国際希少種登録票](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0286.jpg)
そのため、ペットショップやブリーダーさんが販売しているヨウムも、それぞれこのように登録票があります。
これがないと譲渡も何も出来ません。
さて、この国際希少種の登録ですが、販売や譲渡で持ち主が変わったら名義変更の手続きをしなければいけません。
その変更の手続きは、買った(譲り受けた)人がすることになっています。
つまり、ヨウムを買ったら絶対に忘れちゃいけない手続きがコレということになります。
ちなみに変更の手続きは、買った日から30日以内です。
シーサンはウェブで変更手続きをしました。
簡単に即日終わるので、ヨウムをお迎えしたら、忘れる前にとっととやってしまいましょう!
という訳で、変更の手続きの流れを詳しく紹介しまーす。
超簡単!国際希少種登録の名義変更やり方解説
ではまず、変更の手続きをするのに必要な「国際希少野生動植物種登録票」をお手元に用意しましょう。
![国際希少種登録票](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0286.jpg)
そしてパソコンで「一般財団法人自然環境研究センター 国際希少種の登録・製品認定」ページにアクセスします。
(スマホ、タブレットには対応していないと書いてあるので、パソコンでアクセスしましょう。)
※ウェブ以外の届出方法は郵送になります。
このページの「ウェブ届出(すでに登録票をお持ちの方)」をクリック。
![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/shot0.jpg)
クリックした先の「名義変更 譲受け等届出」をクリック。
![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/shot2.jpg)
「生体やはく製(敷皮を含む)の届出 譲受け等届出(個体)」をクリック。
![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/shot3.jpg)
メールアドレス入力画面になるので、警告文の確認チェックを入れて、メールアドレスを入力します。
![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/shot4.jpg)
入力したアドレス宛に登録画面URLが届くので、それをクリックしましょう。
そうすると、このような譲受け等届出内容入力(個体)画面に飛びます。
![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/shot5.jpg)
自分の住所や名前などを入力していきます。
「登録記号番号(必須)」という項目が出てきました。
![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/shot6.jpg)
これは、登録票に記載されている、この部分です。
![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/shot6-1.jpg)
次は、その下。
「種名(必須)」は、プルダウンでヨウムを選択。
![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/shot7.jpg)
「区分又は名称(必須)」はプルダウンで生体を選びます。
![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/shot8.jpg)
その下。
「個体識別番号」です。
![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/shot9.jpg)
これは、登録票のココに記載があります。
![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/shot9-1.jpg)
足環に記載されている記号や番号ですね。
お次は「交付(取得)日(必須)」です。
![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/shot10.jpg)
これは、登録票のココに記載されています。
![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/shot10-1.jpg)
ちなみにですが、この登録票は有効期間が5年でして、5年ごとの更新が必要になります。
有効期間の5年は、この登録年月日から5年ということです。
ヨウムを買った日から5年ではないので注意しましょう。
はい、お次は「譲受又は引取りをした年月日(必須)」です。
![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/shot11.jpg)
これは、自分がヨウムを買った日になります。
そして最後、「譲渡し者又は引渡し者の会社」と「名前」ですね。
これは必須項目ではありませんが、買ったショップやブリーダーさんの名前を入力しておきましょう。
入力が完了したら最終確認の画面になって、いざ変更!そして完了!となります。
完了したら、その画面を印刷しておくことをおススメします。
![](https://akahel.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0288.jpg)
特に不備がなければ何も連絡はありません。
これで手続きは完了です、お疲れ様でした!
まとめ
今回はヨウムを買ったら必須の手続き、国際希少種の名義変更についてのお話でした。
名義変更の手続き自体はそんなに難しいこともありませんので、パソコンがあればすぐに終わります。
ただ、5年に一度の更新手続きが、ホント忘れてしまいそうで怖いんですよね・・・。
有効期間が切れる6か月前から更新の手続きは出来るようなので、早めにやっておきたいところですね。
ヨウム飼いの皆さんは、どうやって更新を忘れないようにしてますか?
ぜひ教えてください!
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