病気・病院

インコお迎え時に!!飼い鳥の感染症検査の内容、方法、値段は?

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セキセイインコのレイ
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鳥のお迎え時に病気持ってないか気になる…

先日、新しくヨウムをお迎えした我が家。

ヨウムを飼うにあたって、ちょっと気になっていたのがPBFDという病気です。

PBFDって何ぞや?という方のために、簡単に説明しますと、3歳以下の鳥さんがかかりやすいウイルス性疾患で、発症すると羽毛障害、脱毛、免疫不全などの症状が出たり、亡くなったりする病気です。

この病気の何が怖いって、治療法が確立されていないこと。特にヨウムの場合は幼鳥の頃に急性感染することが多く、致死率が非常に高い、とのこと。

PBFDの主な感染源は、陽性の親鳥からの給餌や、感染鳥との同居によるものとなります。

PBFDだけじゃなく、その他にもいくつかお迎え時に感染してやしないかと気になる病気はありますね。
最近は生体の販売前に、ブリーダーさんやショップで予め検査をして「陰性ですよ~」と証明付きで販売してくれるところが多くなっています(検査費用は別途必要だったりコミコミだったりします)。

我が家のヨウムのモカの場合も、お迎え前に既に検査済で陰性だったのですが、気になったのが我が家の先住インコたち。

セキセイインコレインボー
ウロコインコとオカメインコ
オカメインコノーマル雄

我が家の先住インコズはセキセイインコのレイウロコインコのチャイオカメインコの丸です。

先ほど少し触れたように、PBFDなどの病気の多くは感染鳥からの垂直・平行感染になります。
従って、感染鳥と接触、同居した経験がなければ、病気は持ってないだろうという認識になります。

我が家の先住インコズの場合、 ウロコインコのチャイオカメインコの丸同じブリーダーさんの元からの直接購入でした。ここで感染鳥が出ていないため、お迎え時点ではこの2羽は陰性ということになります。

ではセキセイインコのレイはどうか。
レイだけは鳥専門のショップからお迎えしました。
ブリーダーさんが誰かも分からず、色々な種類の鳥さんとお店で共存していたことになります。

ということは、レイに限っては、お迎え時に陰性かどうか不明ということになります。
元気に見えるけど、もしかしたら発症してないだけでウイルスのキャリアになっているかもしれません。

万が一、幼いヨウムが感染してしまったら、助かる術はほぼゼロなので、知らずに同居させてしまって感染・・・なんてことになったらさすがに怖いです。

そんな訳で、新たにヨウムをお迎えする前にセキセイインコのレイだけ検査することにしました。

前述の通り、レイ以外はそもそも陰性だったので、もしレイが検査の結果陰性なら3羽とも陰性。
逆にレイが陽性だったら、高確率で3羽とも陽性ということになります。

レイは以前メガバクテリア持ちだったこともあり、その辺の病気系はちょっと心配なんだよね・・・。

インコお迎え時の病気の検査ってどんな?
何を検査するの?どうしたらいいの?
ぶっちゃけ、お値段いくらかかるの??

そういったことが気になる方のために!我が家のセキセイインコのレイが受けた感染症検査!
こんなだったよ、というのを詳しく紹介!
イッテミヨー!!

検査キットを購入して自分でやるか、病院でやるか・・・

まずは新しい鳥さんお迎え時に、いったいどんな病気の検査をしたらよいのか。

「インコ お迎え 検査」などのワードで調べてみると、感染症検査の基本の3項目が出てきます。それは、

  • PBFD
  • BFD
  • 鳥クラミジア

これら3つです。

PBFDとBFDって、頭にPがつくかつかないかだけで、めっちゃネーミングややこしいんですが、別の病気です。

日本語で表すと、

PBFD=オウム類の嘴・羽毛病
BFD=セキセイインコ雛病

となっています。

鳥クラミジアは人獣共通感染症で、人に移るとオウム病と呼ばれ、肺炎に似た症状が出るようです。

ショップ等で「検査済み」として販売されている個体は、基本的にこれらの2~3種類の病気の検査をしていることが多いです。

では、これらの病気の検査をするにはどうすればいいのか?
病院に連れて行かなければいけないのか?

調べてみると、検査キットなるものが市販されているんですね。わーお、びっくり。

「こんぱまる」さんのオンラインショップでも似たようなキットを販売してました。
>>こんぱまるオンラインショップDNA検査キットのページ

市販キットの検査の流れは、どれも検体(血液、フン)を自宅で採取して、検査センターに郵送。
すると、後日結果がメールや郵便で届く、というものです。

最初は、これでもいいかな~陰性だと分かればいいだけだし。って思いました。

でもね、もし陽性だったら・・・結局病院行くことになるんですよね。

それと、検査の検体採取。
フンだったら容易に採取できますが、血液ですよ血液。
血液の採取方法はどうするのか?と言いますと・・・

羽(根元に血液が付いているもの)を5枚ほど抜く(自然に抜けた羽は不可)。
もしくは、
爪を深爪させて出血させ、綿棒に1滴分の血液を染込ませる。

え?いや、かわいそう・・・。
そりゃ検査のために採血しなきゃならないんだから、仕方ないんですけど。

ちょっとまって、想像してみよう。
自分の飼っているインコの健康な羽を5本むしり取る・・・。
きっと「ギャッ!!」って鳴いて、必死であがく。逃げる。
それをさらに捕まえて、5回繰り返す・・・。

いやぁぁぁ~~!!無理!!可哀想すぎる!!
わだしでぎないぃぃ~~!!!

じゃあ爪。
血管見えてるところまでちょきん!て切って、血を採取・・・。
いや、これも絶対 「ギャッ!!」って鳴いて、必死であがく。 もがく。

そして血が出た後、どうやって止める?
止血剤つけるとかって言っても、持ってない。片栗粉つけるといいよってのは聞いたことあるけど(線香で焼くってのはやらないでね、とも聞いた)。

とてもじゃないけど、これもできる自信ない・・・。

フンだけなら楽勝だよね。
検査キットによっては、フンだけでもオッケー的なことも書いてあったけど、詳しく調べてみたらPBFDの検査にはフンや羽毛だと結果が不安定になるので、血液を用いるのが一般的みたいです。
逆に鳥クラミジアはフンの方がいいみたいです。

採血のために愛鳥の羽をむしったり、深爪させて痛い思いさせたら、鬼の形相でインコににらまれて嫌われそうです・・・お前なんか大っっ嫌い!あっちいけ!ってなりそう。

と、まぁ、いろんなことを考えたあげく、やっぱり病院の先生に嫌われ役を引き受けてもらった方がいいかな。と、市販キットではなく病院に行くことにしました。

※ちなみに先に言っておくと、これらの検査は病院へ行ってもやることは同じです。検体を採取して、検査機関に送って、後日結果が届く、という流れになります。

動物病院での感染症検査の流れ・費用・日数

病院で検査を受けることを決めたので、まずは病院に電話。

今回の病院は、セキセイインコのレイメガバクテリア治療で以前お世話になった病院なのですが、鳥専門病院ではありません。ありませんが、犬猫は診ません。犬猫以外の、いわゆるエキゾチックアニマル専門病院です。

病院に電話して、新しく鳥を迎えるために先住インコの検査をしたい旨を伝えると、検査機関に提出するフンが1日2個、1週間分必要です、と。

それと、レイちゃんは前回メガバクテリアだったので、それの検査もした方がいいですね、と。

検査だけで24000円ほどかかりますが、よろしいですか~?と。(治療でお薬とか出たら別途よ。ってこと)

うぐっ!う・・・よ・・・よろしいです・・・。

いたたたた・・・お財布痛~~!!

覚悟を決めて、フンを貯めてから検査に出向くべく、一週間後に病院の予約をしました。

検査用フンはどうやって採取・保存する?

検査用のフンの保存の仕方ですが、フンが乾いてしまわないように、採取したらすぐラップに包んで、さらにジップロックに入れて、さらに冷蔵庫に保管してください、とのことでした。

こんな風に保存しましたよ、という画像をお見せしますね。

フンの画像なので嫌な方はサササーッと素早く下にスクロールしてください。

はい、こちらが、採取したフンの画像です。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

ケージの敷き紙の上にラップを敷いて、そこにフンをしたら新鮮なうちに爪楊枝でとって、小さく切ったラップに包む、といった感じで採取します。

これを1日2個、1週間分です。

で、病院で検査の日に、フンを持参しつつ、鳥さんを連れて行きます。

「いや~ん!なんでキャリーケージ?!どこに連れて行く気だぁぁ~!」

って、焦ってます・・・。

病院では何をする?

病院では、検査用のフンを提出し、先生による診察です。

体重計って、触診して・・・

「あらぁ~、ムチムチしてるねぇ~。食べるの大好きなのね~」って。

他のセキセイインコと比べたことがなかったので分からなかったですが、どうやらレイちゃんはおデブのようです。

肥満は人間と同じでやはり足に負担がかかったり、内臓脂肪とか、いいことないとの事。

う~ん、ちょっとお食事の内容を検討した方がいいのかな?(このネタは後日別記事で紹介したいと思います。)

しかしまぁ、おデブ以外は見た目健康。それではメガバクテリアのためのフンの検査と、採血をしますね~とのことで、採血のために別室へ連れて行かれるおデブの中年レイちゃん・・・。

飼い主の見えないところで、痛いこと嫌なことされるんだわー!
うぅ~かわいそう!
でも頑張れおデブ!!

で、待つことしばし・・・。

終わりましたよ~って、連れ戻されたレイちゃんは、キャリーケージの底でじっとうずくまっていました・・・。

ここの足の爪を深く切って採血しまして、止血しました~、と帰ってきました。

メガバクテリアの検査はフンを顕微鏡で確認する目視なので、病院で当日すぐに結果が判明します。
今回、メガバクテリアは検出されませんでした!よかった~。

他の検査(PBFD、BFD、クラミジア)は、フンと今回採血した血液を検査機関に送って、後日結果が来たら連絡しますね、ということになりました。

ちなみに、結果って大体どのくらいで来ますか?と聞いてみると、検査機関の状況によって本当にまちまちで、なんとも言えない、とのこと。早いときはすぐ返ってくるけど、遅いときは1ヶ月くらいかかることもあります、って。

えー、1ヶ月もかかるんかい・・・。まぁしょうがないか。

お値段はいくらかかったの?

という訳で本日は終了。お支払いです。

本日のお支払いは¥22,550でーす。

高い!高いけど、24000円くらいって聞いてたから、思ってたよりは安いね。

内訳を見ると、「抗体検査3項目」が¥17,000です。
ちなみに市販の検査キットの値段は、¥16,500~¥19,980といったところです。

比較してみても、病院で受けるのとあまり値段の差はなさそうです。まぁ病院にもよると思いますが・・・。

個人的にはこのくらいの値段の差なら、病院でやってもらってよかったと思います。

検査の結果はどのくらいで来た?

さて、検査結果はいつきたのかといいますと・・・。

病院の日から、3~4週間後にきました。
うーん、結構日数かかりましたねぇ・・・。

実は、検査の結果が来る前にもうヨウムのモカをお迎えしちゃってまして、家に来ちゃってたんですよ。
でも結果が出るまでは念のため・・・と、別室で単独で飼育してました。

検査を受ける前に、検査用のフンを1週間分貯めなきゃいけなかったので、検査しよう!と決めてから、実際に検査結果が出るまで4週間はかかったことになります。

つまり、我が家のように新しくお迎えする鳥のための検査となると、お迎えする日の1ヶ月前には病院に連絡する、フンを貯める等に動き出す必要があるってことです。完全に我が家の場合は出遅れました。

ちなみに検査の結果は、全て陰性でした~!良かった、これで晴れて全羽同室飼育スタートです!

値段や日数の他に、注意して欲しいことがあった!

さて今回の検査ですが、実はちょっと気を付けて欲しい事件がありました。

深爪をして採血をして帰った日のレイちゃんですが、

セキセイインコのレイ

採血した爪がコレ。

い・・・痛々しい(涙)ほとんど爪が無いように見えるよぉぉ。

それでね、血は止まってるし、何も考えずにいつも通り放鳥させちゃったんですよ。

そしたら、何かの拍子にまた出血してしまったんです。
レイちゃんが止まるところに点々と血が・・・。

出血したまま飛び回ってしまい、至る所に血が飛び散ってしまい、えらいことに。

とにかく早く止血しないと!・・・って、どうやって?!
やったことないし、わかんないよぉ~(涙)

ちょっと待って、落ち着いて・・・。片栗粉つけるといいって聞いたよ!

とにかく、つかまえて、片栗粉をつけてはみるものの、なかなかうまく止まってくれません。

どどどどうしよう・・・(涙)めっちゃ焦りましたが、しばらく出血していた爪先を片栗粉と一緒に圧迫していたらだんだんと出血がおさまって、どうにか血が止まってくれました。

再出血することを考えて、安静に過ごさせて様子を見ればよかったです~ワタシのバカバカバカ。

いや、でもさ、病院でも一言添えて欲しかったですよ。今日はあまり遊ばせないでね、とか、気を付けてね、とか。

それと、もし再出血してしまった時のために、止血剤をもらっておくとか、止血のやり方を聞いておけばよかったと思いました。

このようなことがありましたので、もしこれから病院で採血される方は、再び出血してしまうかもしれないってことと、その際の対処法を病院で聞いておくことをおススメします。

まとめ

今回は新たに鳥をお迎えする際に、気になる感染症の検査を受けましたよというお話でした。

検査項目はPBFD、BFD、クラミジアの3項目で、検査には検査機関に提出するフンと採血が必要です。

そして、すぐ結果が出るわけではないので、前もって計画的に進めておくことをおススメします。

これから検査を受ける方の参考にして頂ければ嬉しいです。

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