インコの飼育習性・特徴飼育環境

換羽が終わらない?!ダラダラ続く原因は?発情・繁殖・温度の関係

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ダラダラ換羽はなぜ起こる?

インコには換羽と呼ばれる現象が起こります。古い羽が自然に抜け落ちて新しい羽が生えてくる、いわゆる羽毛の生え換わりのことです。

インコにとって羽毛は飛んだり保温したり、病気から体を守ったりと、とっても大事な物です。古くて傷んだ羽では能力が低下してしまうので、換羽は定期的に新しい羽に交換するという、自然で大切なメンテナンス現象です。

そんな換羽ですが、新しい羽を作る為には栄養と体力が必要になります。換羽中に元気が無くなったり、不機嫌で怒りやすくなったり、体調を崩しやすくなってしまうのはその為です。

抜けた羽毛がホワホワとケージに溜まって掃除も大変だし、色々と心配な点が多い換羽期は、鳥の種類にもよりますが、自然界では年に1回以上起こります。インコの場合は基本は年に2回ですかね。大体の目安は春と秋?でしょうか・・・。

基本は年に2回なのに、季節関係なく何だか年中ダラダラと換羽状態なんですけど・・・とお悩みのインコ飼いの方もいらっしゃる様です。

前述の通り、換羽には体力を要するため、不必要な換羽はインコにとって負担です。

幸い我が家では今のところそのような悩みはないのですが、換羽の起こるシステムや飼育環境の影響について、調べてみました。

その中でダラダラ換羽が起こり得る原因について、今回は紹介したいと思います。

換羽と発情と温度の関係

インコの換羽が起こる時期は、実は繁殖と関係があります。

繁殖も換羽も、とっても体力を要す大仕事なので、同時には起こりません。基本的には、繁殖が終わってから換羽が起こります。

インコの繁殖期は大きく分けると春と秋の年2回なので、その後に換羽が起こるという訳です。

年2回といっても、セキセイインコなんかは年に3~4回繁殖することもあるので、そう考えると年中換羽が起こっているように見えてしまいますね。但し、繁殖自体は年に1~2回が望ましいとされています。

つまり、発情の後に換羽がくるというイメージです。換羽の起こる時期についてはコチラの記事でも紹介しています。

ちなみに、換羽1回2回と言っても、古い羽が一気に抜けて一気に生え換わる訳ではありません。当たり前ですが。

翼の羽は左右対称に、内側から外側に向かって順番に起こるんだとか。極力飛行能力に差し支えないようにする為なんですね。

換羽に要する日数は鳥の種類や個体にもよりますが、インコの場合は・・・どうなんでしょう?約1か月~ってとこですか?

最近、よく羽が抜けてるな~と思ってから、段々顔や体にツクツク筆毛が目立つようになって、その後、筆毛が無くなってキレイな羽毛になって落ち着いてくるといった感じです。

このように、「筆毛がなくなって落ち着いてきたな~」と思える頃が無かったり、この間落ち着いたばかりなのにまた換羽が始まりだした!となったら、ダラダラと不必要な換羽が続いてしまっているということになります。

換羽と発情には大きな関係性があるため、ダラダラ年中続く換羽の一因として、過剰な発情が考えられます。

ここで、鳥が発情する要因を考えてみましょう。

発情するのは繁殖の為、すなわち子孫を残すためという、動物の本能です。

自然界で暮らすインコは繁殖の時期をきちんと選んでいます。どんな時期かというと、無防備で弱い雛が生き残る確率の高い時期ということです。

つまり、1年のうちで過ごしやすい気候で、餌も豊富にあって、安全を確保しやすい時期ということになります。日照時間も関係ありますが、それが大体春と秋ってことですね。

で、室内飼いのインコの環境はどうかっていうと・・・

室内は人間が過ごしやすい室温に保たれているので、年中過ごしやすい温度だし、餌箱には毎日食べるに困らない餌があるし、命を脅かすような動物もいません。あとは発情する相手さえいれば、そりゃもう年中発情しちゃいます。

発情相手は性別の違う同種のインコに限らず、人間だったり鈴の付いたおもちゃだったりと、個体によって様々です。

春と秋、年に2回ほど発情するのは本能なので仕方ないとして、暑い夏でも寒い冬でもお構いなしに発情するのは、ダラダラ換羽やその他の病気の原因にもなるので望ましくありません。

また、ダラダラ換羽の原因としてはやはり、暖か過ぎるということも考えられます。

小春日和に真冬に着てたダウンジャケットなんか着ないでしょ?インコも暖かくなると冬の羽毛を脱ぎ捨てます。

過保護な保温で過ごしやすい温度をキープすると、もちろん発情も促してしまいます。なんせ毎日過ごしやすい温度なのですから。

過剰な換羽や発情を防ぐ為には、適度に季節の温度差を感じさせてあげることが大切になってきます。ちなみに我が家では冬でも保温はしていません。

もちろんダラダラ続く換羽には他の原因も考えられますが、発情と温度が関係あるという事を、知っておくと良いと思います。

まとめ

今回はダラダラ続く換羽の原因として、発情と温度の関係についてのお話でした。

原因は色々あると思いますが、室温と発情抑制を対策の一つと考えておくと良いかと思います。

換羽は体力を消耗し、免疫力も下がるので病気を誘発するリスクが高くなります。

適正に起こっている換羽なのかどうか、見守ってあげましょう。

過ごしやすい環境はインコにとってはデメリット!自然体が一番って知っときんチャイ!

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