インコのカラーバリエーションの不思議
皆さんは何色のインコが好きですか?
インコを飼うにあたって、カラー選択にも人それぞれ好みが分かれるところだと思います。
我が家のセキセイインコのレイちゃんは頭が黄色で体が青色の、いわゆるレインボー種です。何種類かのセキセイの雛の中から青い子を選びました。
青いインコが好きなの~。
そんなある日、我が家のダンナ様がふと、「赤いインコって居ないの?【THE カープインコ】みたいな」って。
試しに「赤いインコ」で画像検索してみると、「ヒインコ」というインコがいるのが分かりました。・・・が、セキセイインコのようにペットショップでよく見かけるほど馴染みがあるインコではありません。
馴染みがあって赤いというと、カナリアとか?でもカナリアはセキセイインコのように手乗りじゃありません。
・・・でもなんで、セキセイインコには色んなカラーバリエーションがあるのに、赤は居ないんでしょう?
その答えは、インコの色変わりが誕生する過程にありました。
念のため前置きしておきますが、シーサンは遺伝学を勉強したわけでもない、ただのインコ飼いのオバハンです。
従って内容的には、そんなオバハンが得た限られた知識が元になっているため、ちょっと浅はかな内容だと思いますが・・・そこは多めに見てください。
それでは、インコの色変わりってどうやって生まれるのかな?見てミヨー!
色変わりのバリエーションは原種カラーによる
様々なカラーバリエーションがあるインコの色変わりですが、そもそもどの種のインコにも原種がいます。
原種とは、もともと野生に生息する種類のことです。
例えば、セキセイインコの原種は頭が黄色で緑色の胴体に黒い縞模様です。こんな感じ。
オカメインコの原種はグレー。ほっぺがオレンジ色。
我が家のオカメインコの丸くんはオスなので顔が黄色ですが、メスは顔もグレーです。
ウロコインコの原種は全体的に緑色。
お腹部分と、写真には写ってないですが尾羽が赤です。「ホオミドリアカオウロコインコ」っていうくらいなので、赤尾です。
で、それぞれの色変わりはこの原種から、突然変異で誕生します。つまり遺伝子異常です。
スタートはみんな原種なので、原種の色が基調となります。どういうことかと言うと、原種から作れる色しか生まれないということです。
ここでちょっと色についての話になりますが、原色って聞いたことありますよね。原色とは、
混合することであらゆる種類の色を生み出せる、互いに独立な色の組み合わせのこと(ウィキペディアより)
です。
色の三原色と言われているのが「シアン(水色)」「マゼンタ(赤紫)」「イエロー(黄色)」です。プリンターのインク交換したことがある人ならなんとなくわかりますかね。
色んな色は、この3つの色を混ぜて作ることができます。ちなみに黄色と水色を混ぜると緑色になります。
これが色の三原色。
以前、アメリカの鳥専門雑誌【Bird Talk】に、「青いセキセイインコはなぜ青い?」という記事が載っていました。詳細はコチラで紹介していますが、
この記事によると、青いセキセイインコが青いのは「原種の緑色から黄色の色素が欠乏した為」ということでした。
つまり、
「黄」+「青」=「緑」
ならば、
「緑」-「黄」=「青」
ということです。
ここでもっかい色の三原色。
黄色が欠乏と言っても、我が家のレイちゃんは胴体は青ですが顔は黄色です。完全に黄色が欠乏したら、胴体は青で顔は白になるのでしょう。どうして胴体だけ黄色が欠乏するのかは分かりません。想像ですが、遺伝子レベルで色の出る箇所が決まっているのかな?オカメインコのオレンジはほっぺにしか出ない、とかね。
つまり、色変わりは原種の突然変異なので、原種の持つ色の組み合わせからしか新たな色は生まれないんです。
セキセイの場合は基本が緑なので、黄色が抜けたら青、青が抜けたら黄色、どちらも抜けたら白、ということです。
ただし先ほども言ったように、特定の色や柄が特定の場所にだけ現れるということがあるようなので、セキセイインコの縞模様に現れている黒が、顔や胴体に現われるのか・・・というのは分かりません。可能性はゼロじゃないかもしれませんが、市場に出回っていないということは、ほとんど無いのかな。
という訳で、セキセイインコに赤が居ないのは、原種の持つ色素からは赤が作れないから!だと思います。
反対にウロコインコは、緑に赤も持ってるので、最近では色んなカラーバリエーションが誕生しています。お腹から顔まで赤かったり、バイオレットなんてのもいるしね。
オカメインコは、原種がグレーと黄色ですが・・・グレーって何色から出来てんだ?ほっぺがオレンジだし、オレンジの色素は間違いなく持ってますね。
もしかしたらもしかして、そのうち顔全体がオレンジとか、体にオレンジが・・・なんてオカメちゃんが誕生する可能性も・・・なくはない?!
まとめ
今回は、インコの色変わりのカラーバリエーションが誕生する仕組みについてのお話でした。
実際は絵具の足し算引き算のように単純なことではないと思いますが・・・それこそ遺伝子レベルでの研究が必要なくらい。
でも、当たらずとも遠からずなんじゃないかな~。
人間が意図的に遺伝子操作をせずに、顔や胴体がオレンジ色のオカメインコが果たして誕生するのかどうか・・・
生きてるうちに見れるかな?!インコの色も奥が深いって知っときんチャイ!
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