セキセイインコの飼育習性・特徴

青いセキセイインコはなぜ青い?単純で面白い理由紹介

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セキセイインコレインボー

我が家には青いセキセイインコのレイちゃんがいます。

レイちゃんはレインボー種という品種で、お腹と背中が同じ色で、黄色い顔が特徴だそうです。

子供の頃も同じ色のセキセイインコを飼っていたことがありますが、好きなんですよね、青いインコ。幸せの青い鳥って感じで。

その当時、青♂とルチノー(黄色)♀をつがいで飼っていて、卵を産んだのですが、孵化した子供たち・・・みーーんな緑色だったんです。

「なんで緑の子しか生まれないんだろう。なんで青とか黄色が生まれないのかな?」と兄に言ったら、

「青と黄色を混ぜたら、緑になるからじゃね??」って。

えー嘘だ~!?でももしかしたらそうかもー!ぎゃははは!って、そんな話を冗談交じりでしていました。

当時は全くインコに詳しくなく、単純な子供の発想でしたが、これが意外に的外れでもなかったようで・・・。

というのも、定期購読中のアメリカの鳥専門雑誌【Bird Talk】の8,9月号に「Why is my budgie blue? (うちのセキセイインコはなぜ青い?)」という内容の記事が載っていて、とても似たような事が書いてありました。

それでは、我が家のセキセイインコのレイちゃんはなぜ青い?簡単に紹介しまーす。

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実は絵具を混ぜるのと同じ原理?!

青いセキセイインコはなぜ青いのか・・・。そもそも、その前に、野生のセキセイインコってどんな色か知ってますか?

野生のセキセイインコはオーストラリアにいますが、原種は頭が黄色くて体が緑色で、黒い縞模様が入った一種類だけです。

こんな感じ↓↓↓

この一種類からどうして青い個体が生まれてくるかというと、突然変異です。元々持っている色素が何らかの異常で欠乏して、通常ではない色で生まれてくるという訳です。

実はここで、絵具を混ぜて色を作るときと同じ原理が成り立つのです。

セキセイインコの原種は緑色ですが、何色を混ぜたら緑色が作れるか分かりますか?そう、青と黄色です。

ということは、緑色から黄色を除くと・・・そう、青になります。

つまり、青いセキセイインコは、原種の緑色から黄色の色素が欠乏した為に青色になっているという訳なんです。

反対に、原種の緑色から青の色素が欠乏したものは黄色になります。ルチノーですね。

なんと、子供の頃に飼っていたセキセイインコのつがいの子供たち、青+黄色=緑というのはあながち間違いではなかったんですね。

まぁなんて面白い。

いや、実際は青+黄色で緑が生まれた訳ではなく、遺伝的な要素があって緑が生まれてきたらしいのですが、ややこしいのでそれはまたの機会に。

でも、突然変異で生まれた青や黄色のセキセイインコは、今では普通にペットショップで見かけるくらいメジャーになっています。

それなら野生下でも、色んな色のセキセイインコがいるはずじゃない?なんで緑の一種類しかいないのさ??

と、お思いの方もいらっしゃるでしょう。

野生下でも、まれに青や黄色の色変わりインコが生まれることがありますが、そのような種が同じ色の種を子孫として残し続けていく可能性は限りなくゼロに近いんです。

仲間と色が違い過ぎる為に目立ってしまって外敵に襲われやすかったり、そのような色変わりは同じ仲間には魅力的に見えないらしくて、パートナーを得るのが難しかったりといった理由もありますが、色変わりから色変わりの子供が生まれる為には、同じ色変わりの遺伝子を持つ相手とペアになって繁殖する必要があります。

野生下でそんなことが起こる確率は・・・まず無いんです。

そんな訳で野生下では生き残ることが難しい色変わりのインコですが、人間の手による繁殖を経て、それぞれ種として確立されました。そして今ではごくありふれた色となったという訳です。

野生の原種は一種類なのに、ペットとしてのセキセイインコにはとても多くのカラーバリエーションがあるのはこの為です。

色んな色のセキセイインコがいますが、ベースカラーは緑色なので、緑から派生する色しかできないんですね。赤いセキセイインコが存在しないのは、そもそもベースの緑には赤の色素がないからです。

まとめ

今回は「青いセキセイインコはなぜ青い?」というお話でした。

元々は緑色だったのが、黄色の色素が抜けて青になっていたのです。

絵具で青と黄色の比率を変えながら少しずつ混ぜていったら、「あーこんなセキセイインコいるいる」ってなるんでしょうね。

あなたはどんな色のセキセイインコが好み?元をたどれば緑色って知っときんチャイ!

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