インコの飼育習性・特徴

「鳥頭」っていうけどインコは頭が悪い?インコの脳について

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ウロコインコとパズル

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鳥頭=鳥はバカは本当か

「鳥頭」って言葉、聞いたことありますよね。

頭が空っぽとか、3歩歩いたら忘れちゃうとか、とにかくおバカの代名詞的な言葉です。

そんな言葉がある為に、「鳥ってバカなんでしょ」というイメージを持っている人も少なくないかもしれません。

実際インコを飼っている自分からしてみれば、インコってとっても頭のいい動物です。普段の行動を見ていると、なんで鳥頭なんて言葉が出来たのか・・・そっちの方が不思議に思ってしまうほど賢いです。

そんな「鳥頭」について、以前読んだ本に答えが書いてありました。その本というのはコチラ。

「インコの謎」という本です。

当ブログでも何度か紹介している本ですが、分かりやすくてとってもためになります。

一体「鳥頭」の由来とは?!簡単に紹介したいと思います。

鳥の脳はツルッツル?!

鳥って頭が悪い動物というイメージから「鳥頭」という言葉が生まれた訳ですが、一体どうして鳥は頭が悪いと思われていたのでしょうか。

実は、鳥の脳ってあまり「しわ」がなくツルっとしているらしいんです。

その昔、現在ほど鳥についての研究がされていない頃。鳥の体の構造について多少の研究がされていた段階ですね。研究者たちが解剖等で鳥の脳を見ると、しわがなくツルっとしているではないか、と。

知能が高い動物というと、我々人間やチンパンジーなどが浮かんできますが、どちらも脳はしわだらけですね。知能の高い動物の脳は確かにしわが多いです。

脳はしわが多いほど賢いってイメージ、子供の頃からありませんでしたか?人を馬鹿にする時に「お前の脳みそツルッツル」なんて言ったり・・・してない?!

で、鳥はそんなしわのないツルッツルな脳の持ち主であった為に、「こいつは頭が悪い」と思われていた様なんです。

こんなツルツル脳なんだから賢いはずがない、と長年思われていたのですが、鳥の行動を観察していると、とても頭が悪いようには思えず・・・。なんだかおかしい。本当に鳥って頭が悪いのか?!となり始めました。

そして、その後の研究で、鳥の脳はしわは少ないけれど、その機能は哺乳類と同等、またはそれ以上に効率的に働く脳だということが分かりました。

そもそも鳥って、空を飛ぶ動物なので、とても発達した脳の持ち主なんです。

空を飛ぶのってバカじゃ出来ないんです・・・。地上(平面)での生活プラス、空中から物を識別するためには高さなども含めた高度な空間認識能力が必要になります。

空を飛びながら、脳はフル回転しているんですね。色んなことを瞬時に判別できないと空は飛べないんです。

また、鳥の中には、足やくちばしを使って器用に餌の皮を剥いたり、小枝などの道具を用いて餌を取ったりするものもいます。
鍋を持つウロコインコ
足使いが上手い鳥って、頭がいいんですよ、オホホ。

こんな風に、空を飛んだり、くちばしや足を使って道具を使ったり改良したりということを長年行ってきた為、鳥の脳は発達したのではと考えられています。

実は体全体に占める脳の比率から見ても、鳥の脳って大きいんです。

とーっても体の大きいマッコウクジラの脳は、体全体の比率でみると体重のわずか0.03%しかありません。

知能の高い人間の脳は、体重の2~3%。

そして鳥はなんと、鳥種にもよりますが、平均で4%ほどもあります。

「鳥頭=賢い」ってイメージが、一般に定着してくれるといいんですけどね~。

まとめ

今回は、鳥は賢い動物なのになぜ「鳥頭=バカ」という言葉があるのかというお話でした。

その原因は鳥の脳がツルツルでしわのない構造だった為でした。

インコと日々接していると、本当にインコはよく物を見て判断しています。あの小さな頭にぎっしり機能的な脳が詰まっていて、色んなことを考えていますよ。

ツルツル脳でも機能的!鳥頭=賢いって覚えときんチャイ!

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