インコの飼育習性・特徴

インコの性格は幼い頃と成鳥では変わるのか?インコの成長と情緒の変化について

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濡れたチャイ

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インコの性格は成長とともに変化する

雛の頃には、体を撫でると気持ち良さそうに眠ってしまったりして、「なんてカワイイんだろう」と思っていたのに、ちょっと成長したら全然触らせてくれない。むしろ、触ろうとすると、噛むし逃げるし・・・

いままで大人しかったインコさんが、急にガブガブと指を噛み出した。
甘噛みなんてレベルじゃなくて、本気で痛いんですけど・・・

こういうケース、よくあります。我が家でもあります。

毎日観察しながら放鳥させて遊んでいると、ちょっと前とは行動が変わってきたな、ということが多々あります。

インコは人間の子供のように、成長と共に自我が芽生え、情緒に変化が出てきます。
人間の子供でいうところの「反抗期」もやってきます。

「うちの子、最近難しいのよ~すぐ怒るしわがままだし。お年頃なのかしら・・・」
こんなセリフがインコさんにも当てはまります。

シーサンは子供の頃にインコを飼っていましたが、このような情緒による動物の行動の変化は、はっきり言って理解が出来ませんでした。というか、考えもしませんでした。
自分が大人になって、子供を産み親になって、改めてインコを飼ってみたら、不思議とよく分かります。

インコの飼育もまさに子育てだな、と思うことがしばしば。

我が家のインコの行動パターンの変化を元に、簡単に「インコのこころと成長について」書いてみたいと思います。
あくまでも個人的観点からの、ざっくりとした内容ですが、参考にして頂けたら嬉しいです。

それでは、イッテミヨー。

雛の段階はこんな感じ

寝るインコ
さし餌を与えている雛のうち、はっきり言って「ベタベタの甘えん坊」状態です。
体を触っても怒りませんし、むしろ温もりを感じることで「守られている」と感じています。
手のひらで包んでやると、ぴったりと寄り添って、安心して寝てしまいます。

食によってお腹が満たされていれば満足。そして親(飼い主)に守られている安心感を感じながら、行動も静かめで大人しくしている時期ですね。

人間で例えると、まさに赤ちゃん時代でしょうか。
お腹が空いたら泣いて訴え、お腹がいっぱいになったら眠るだけ。
泣いたときには親に抱っこされると安心して泣き止む、といったところです。

この雛の時期はあまり長くは続きません・・・。
体をベタベタと触らせてくれて、とっても可愛くて嬉しいのですが、雛から「幼鳥」になると、あまり触らせてくれなくなります。
母さん寂しい・・・

幼鳥になるとどんな?

大体、生後1ヶ月~6ヶ月くらいが「幼鳥」と呼ばれる時期になります。

この頃になるとインコさんにも「自我」が芽生えます。
自我が形成されるというのは、自分が形成されるということ。個のそれぞれの性格が形成されていきます。
自分が出てくるということは好き嫌いもはっきり出てくる頃なので、今まで従順だったのが、これはイヤ!これはキライ!イヤだからやらないよ!となってきます。

人間の子供でいうところの「イヤイヤ期」ですね。とにかく色々なことに対して「嫌」「嫌」「嫌」となる、親にとってはイラッとなる時期です。
「あれをしなさい→やだ」「これをしなさい→やだ」「楽しかった?→楽しくない」・・・
とにかく意固地になって、天邪鬼な時期です。


雛の頃のように、ナデナデさせて~♪と今までのように手を出すと、ガブッ!
肩に乗ってるのに、自分の思ったようにかまってもらえなかったら、ガブッ!
楽しく遊んで(いたずらして)たのを止めさせられたら、ガブッ!
放鳥からケージに戻そうとすると、「まだ帰らないよ!!」と必死で逃げる。

このような事態が起こり得ます。

遊び方も、おとなしかった雛の頃とは違ってきます。
人間の子供と同じようなものですね。小さいガキンチョ時代は落ち着きがなく、わちゃわちゃとあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
ケージの中でもウロウロと、出してくれ~と猛アピールをし出すのもこの頃から・・・

その後、幼鳥、若鳥から成鳥へと成長していきます。

若鳥から成鳥の頃はどんな?

だいたい生後8ヶ月から1歳半くらいが成鳥の前半期となります。
人間でいうと13歳から18歳くらいのいわゆる「思春期」で、一般的に扱いが難しいとされる時期です。

親への甘えの気持ちもあるけれど、自立心も芽生えて、親がうっとうしく感じる時期ですね・・・。
インコも昨日は仲良く遊んでくれたのに、今日は「かまうな!あっち行け!」と気分と態度にムラが出やすい頃。
レイちゃんアップ

一体なにが気に障ったのか分からないけれど、急に噛みついてきやがった!!ということが起こったりします。

噛まれると痛いし正直ムカつくので、もう遊んでやんない!!とケージに戻してしまうこともしばしば。

こういうことがあると、また噛まれるんじゃないかという恐怖心と不信感から、放鳥させなくなってインコさんとの関係がこじれてしまうこともあります。

ですが、飼い主さんに甘えたい気持ちが無いわけではありません。
本当にキライでガブガブ噛みついているわけではないってことなんですね。

ちょっと理解が難しいツンデレ期でしょうか・・・。

情緒不安定時期はどう乗り越える?

文章で「大体このくらいの時期にインコの反抗期が訪れます・・・」と書いてあるのを読んでも、時期も態度も固体差があって一概に「こうなる!」「こうすれば良い!」というのは非常に難しいです。

個人的には、反抗期がどうこう・・・ではなく、インコも成長とともに情緒面で色々な変化が出てくるということを、知っておくだけでも良いと思います。
そういうことがあるんだと理解した上で接していれば、「なんで急に噛みついてくるんだよ!キライ!」とはならないと思いますので・・・。

インコにとっても飼い主にとっても一番悲しいのは、信頼関係が崩れて愛情がなくなってしまうこと。
そこで関係をこじらせずに、時期が過ぎれば態度も変わるということを知っておいて欲しいのです。

噛みついてきたときには、怒らずそっとケージに戻し、その日は構わず放っておく。
そして次の日には昨日のことは引きずらず、いつもと変わらぬ態度で遊んであげてみて下さい。

怒る、叱るは効果がないと思います。
人間の子供と同じで、甘えを拒否されるとかなり傷つくはずです。
どんな対処法が良いのかはその子によって異なるとおもいますが、親心で受け止めてあげてください。

我が家の場合ですが、ウロコインコのチャイは現状まだまだ若い子供のインコで、好き勝手に遊んで言う事を聞いてくれません。

おとなしくナデナデさせてくれることもありますが、自分がとにかく遊びたいときはガブガブ指を噛んでどこかに行ってしまいます。

雛のころはこのようにニギコロもさせてくれましたが、
ニギコロ

最近は落ち着きなく、とにかく興味のあるものを片っ端からガブガブ~ガブガブ~して遊んでしまって、ほとんどやらせてくれなくなりました。母ちゃん寂しい・・・

セキセイインコのレイちゃんは対照的に、落ち着いた様子でシーサンの手に止まり、なにか作業をしててもなかなか降りてくれません。

カキカキされるのが大好きで、
カキカキされるレイ
こんな状態でしばらくじーーーっとしています。

レイちゃんは今3歳なので、成鳥の後期に入っています。
情緒的にはもう落ち着きがオッサンレベルになっているのでしょうか・・・。

こんな様子を見ていると、恐らくウロコインコのチャイも、しばらくすれば成長とともにガブガブと噛まなくなると思います。
・・・というか、そうなるように期待しています!
そのうち、またおとなしくニギコロで眠ってしまうようになるものと、母ちゃんは信じているぞ!

※後日談ですが、チャイは2歳頃からだいぶ噛まなくなり、ニギコロもお手の物になりました!

まとめ

インコも人間と同じで、成長とともに情緒も変化し行動も変わってきます。

理由も分からず突然噛まれたら、とっても悲しいし怒りすら覚えますが、いつまでも続かないことだと割り切って、変わらぬ愛情で接してあげましょう。

決して飼い主さんのことが嫌いになったわけではありませんので、「難しいお年頃なのね」と受け止めてあげてください。

情緒不安定も成長の証と思って受け入れてくだチャイ!

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コメント

  1. ごましお より:

    成長期か…何か全然親って年頃じゃないけど何か悲しい(´・ω・`)

    • シーサン シーサン より:

      ごましお様

      インコの性格の変化はなかなか難しいですよね。
      最近狂暴だな!と思ったら発情期だったりもしますし。
      でも、そんなメンタルの変化も楽しいものです。

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