ニギコロはインコ飼いの憧れ?
皆さん「ニギコロ」って聞いたことありますか?
「ニギコロ」とは、手のひらで包むように軽く「ニギ」られたインコが、「コロ」んと仰向けになった状態のことを言います。
インコ飼育者の間でまかり通っている通称で、いわゆるインコ用語というやつですね。語源は分かりませんが・・・
こんな感じですね。
もっと気を許すと足が完全に離れた状態になります。
こうなると、もはや「ニギ」ではありませんが・・・。
さて、そんなニギコロですが、シーサンが初めてニギコロを知ったのは数年前ですかね。割と最近です。写真かなんかで見たような気がします。
それまでセキセイインコと文鳥しか飼ったことがなかったシーサンは、ニギコロ状態の鳥の写真に度肝を抜かれました。
「え?!小鳥がこんな仰向けで犬のようにお腹を見せるって・・・考えられない!!」って感じでした。
セキセイインコや文鳥が背中をつけて仰向けになるってことは、まずありません。まず無いことなので、長年セキセイインコを飼育していても見たことがありませんでした。
で、こんな鳥を飼ってみたい!とか、自分も飼っている鳥でニギコロやってみたい!って思うんです、少なからず。
という訳で今回は、インコ飼い主の憧れ!ニギコロについてです。
ニギコロは安心と信頼の証?
さて、お腹を見せてゴロンと仰向けになるニギコロですが、鳥種によってやらせてくれやすい種とそうでない種があります。
まず野生下で、背中が地面に付いて天地がひっくり返った状態になるということがほとんどありません。
そんな状態で敵に襲われたら逃げ遅れてしまいますからね。インコにとってはかなり無防備な状態です。
そんな中でも比較的、仲間とじゃれ合ったりするときに地面に背中をつけて仰向けになる仕草をするインコ達がいます。
よく知られているのはコニュア類です。コニュアってどんな鳥?というのはコチラの記事をご参照ください。
このコニュア類は地面をコロコロと転がって遊んだりする個体が多いので、他の鳥種に比べてニギコロしやすいと言えます。
地面や床には寝転がるかもしれませんが、「ニギ」となると話はまた別。人間の手に触られる、軽く握られることに慣れないと「ニギ」は出来ませんね。
そもそも、セキセイインコやオカメインコは手のひらで体全体を包むように触らせてくれません、普通はね。
頭や顔はカキカキさせてくれますが、体の方は別。個体の性格にもよりますが、基本はベタベタ触られるのを嫌います。
体を触られるのを嫌がらない個体なら、慣れればニギコロできる可能性があります。
でもね、いくら寝転がる習性があってベタベタ触らせてくれる鳥さんでも、急にニギコロはやらせてくれません。
雛のうちはある程度やらせてくれますよ。人間の赤ちゃんもそうでしょ?自我が芽生える前なら恐怖心も嫌悪感もありませんから、たとえ塩梅の悪い高い所に寝かされたとしても、怖いとか落ちたらどうしようとか思わないので文句言いません。
鳥さんも同じで、まだ何も分からない雛のうちはベタベタ触らせてくれるし、ニギコロもさせてくれますが、成長と共にやらせてくれなくなります。
自我が芽生え、「ベタベタ触るなよ!うっとうしいな!」とか「え?手のひらで握って攻撃されるかも?怖い!!」って思うようになるからなんですね。
つまりニギコロって、寝転がっても危険がなく、身の安全が確保されていて、人間の手で軽く握られることに恐怖を感じない状態じゃないと出来ないんです。
そして、それを理解して学ぶことが出来る精神年齢になっていないと、これまた出来ないんです。
ニギコロの道は1日にしてならず!
そしてニギコロは、飼い主とその環境を信頼して安心しきっている証でもあるんですね~。
いやぁ、奥が深いなぁ・・・ニギコロ。
まとめ
今回は、インコの「ニギコロ」とはなんぞや?というお話でした。
ニギコロとは手で軽くニギってコロんと仰向けになった状態のことで、インコが究極に心を許している状態とも言えます。
飼い主さんとの信頼関係の上に成り立つニギコロは、憧れるけど、普通はすぐには出来ません。
あせらず馴らしていけば、いつかはニギコロデビューできるかも?!
心を許したニギコロ姿に萌え萌えキューン!みんなもじっくりやってみんチャイ!
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