習性・特徴

鳥の色は犬猫に比べてなぜカラフルなのか

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犬に乗るウロコインコ

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インコはカラーバリエーションが豊富

種類にもよりますが、インコってカラーバリエーションが豊富ですよね。

我が家のセキセイインコのレイちゃんは頭が黄色で体が青ですが、ノーマルは緑色ですし、全身黄色の個体や白(アルビノ)もいます。

ウロコインコにいたっては、ノーマルグリーン、ワキコガネ、シナモン、パイナップル、ムーンチークにサンチーク、ブルーにバイオレット・・・と、まだまだ色んな組み合わせがあるのですが、無限大な広がりを見せています。
>>参考記事「ウロコインコのカラーはどんな種類がある?ざっくり紹介」

インコとオウムで比較すると、オウム類の方が地味目、インコ類の方が鮮やかな傾向があります。オカメインコは名前に「インコ」と付いていますがオウムの仲間なので、セキセイやウロコに比べるとカラーバリエーションがちょっと控えめですよね。これは原種(ノーマル)の元々持っている色素の違いによるものです。

このように、緑や赤や黄色や青といった色を体色に持つ鳥たちは、眺めているだけで楽しい気分にさせてくれます。

そこでふと思ったんですけど、

犬とか猫って、インコみたいに色んな色を持ってないですよね。

そりゃー多少のカラーバリエーションはあるでしょう。濃いこげ茶か薄い茶色か。白か黒かみたいなのはありますが、オカメインコみたいにほっぺだけ赤いとか、セキセイインコみたいに緑とかは無いですよね。居たら逆に気持ち悪いです。

これってなぜなんでしょう?

その答えのヒントが、かつて購入した愛読書に書いてありました。

それがコチラ、「インコのひみつ」。

インコ好きなら何度も「へぇ~なるほど」となってしまう、とってもオススメな本です。

これに書いてあったことを踏まえて、自分なりに簡単にまとめてみたので紹介します。

体色には視覚が関係していた?!

鳥類と犬猫の体の色の違いについて考えてみると、とある器官に、色に関係した両者の違いがあるんです。

それは視覚です。

我々人間がいつも見ている世界の色。これが全てなようか気がしていますが、実はそうではないのです。

人間が見ることのできる色は赤、緑、青の3色。これを3色型色覚といいます。

つまり、今見ている世界のすべての色は、この3色が組み合わさって出来ている色だということです。

でね、犬やネコは2色型色覚なんです。さっきの赤、緑、青から赤が抜けて、緑と青の2色しか見えてないんです。

つまり、犬猫は人間よりもはるかに色味の少ない地味な世界を見ているってことなんです。

赤の見えない犬猫には、赤は何色に見えているんですかね?茶色とか?そんな感じ?

そこでインコやオウムはどうなのか~と言いますと、我々人間の3色に加えて、プラスもう1色見えているという、4色型色覚というやつなんです。

もう一色って一体何色?って思いますが、色っていうより、紫外線が見えるらしいんです。

紫外線が見えるってどういうことよ?!と思った方は、こちらの記事で詳しく紹介しているので読んでみてください。

つまりですね、鳥類は、2原色で生活している犬猫に比べて、ずっとはるかにカラフルな世界で生きている動物なんです。

色んな色が見えるもんだから、体の色がこんな風だったら素敵だわ♪とか、頭が黄色くてほっぺだけ赤いあいつってカッコイイ!みたいな、そんな選択肢が進化の過程であったんだろうと思います。

そりゃモチロン外見が素敵、カッコイイという他にも、外敵に見つからないようにするために、生息地の自然界になじむ色になったりもします。保護色ってやつですね。

でも、色んな色が見えると遊び心が出るんじゃないかなぁ。人間だって、洋服の色だったり、髪を染めてみたり、これって立派な他者へのアピールですよね。

鳥たちも色彩豊かな世界で生きているが為に、体の色にこだわってみたくなる種が出てくる訳ですよ。

派手になっちゃって、外敵に見つかりやすくなっちゃったとしても、その方が異性にアピール出来て子孫繁栄につながると判断したから、体色をカラフルにすることを選んだって訳ですね。種としてのベクトルが、

「外敵から身を隠す」 「異性にモテる」

ってなったんですね。

犬猫はさっきも言った通り2原色の世界で生きているので、体色がどうだろうと知ったこっちゃない。だって違いなんて見えないんだから。

見えない色は体色に表れることもそりゃ~ありません。

鳥に比べて視覚が良くない犬猫ですが、その代わりに犬は嗅覚が、猫は聴覚が優れているんです。

そう考えると、犬にとって魅力的な異性って、「あの人いい匂いするわ~♪」ってことになるんでしょうかね。

まとめ

今回は鳥は犬猫に比べてどうして体色がカラフルなのかというお話でした。

体色がカラフルで鮮やかなのは、他者への自己アピールというのも理由ですが、根本的には「色んな色が見えているから」です。

外見をカラフルにしちゃおう!ってのもすごいんですが、それを実行できる羽毛の機能もこれまたすごいんですよね。

なんだか鳥ってすごいことだらけな生き物なんです。

鳥はカラフルな世界で生きているよ!みんなもおしゃれを楽しんでみんチャイ!

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