インコの飼育習性・特徴

インコのお腹が剥げててビックリ!抱卵斑について

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産卵したインコのお腹がハゲてる?!

子供の頃、つがいで飼っていたセキセイインコが卵を産みました。

当時はインコの産卵や雛の飼育についてほとんど知識がなく、一連の流れは全てインコ任せでした。

セキセイインコはメスしか卵を温めないようで、メスは巣箱にこもってひたすら抱卵。そんなメスに、オスはせっせと吐き戻しでご飯をあげていました。

メスもオスもとっても健気で・・・そんな姿が子供心に感慨深かったのを今でも覚えています。

そんな風に卵を温めていたメスですが、雛がかえって一段落した頃に巣箱から出てきた時のこと。

メスのお腹が見えたのですが・・・あらまビックリ。毛が無い。見事にハゲている。

卵の温め過ぎで、摩擦などで毛が抜けてハゲてしまったのかと当時は思っていました。

お腹がハゲるまで抱卵するなんて、メスって大変だ・・・なんて。

でも本当は、温め過ぎとか摩擦とかでハゲたんじゃなくて、抱卵斑(ほうらんはん)というものでした。

という訳で今回は「抱卵斑」についてのお話です。

抱卵斑って何?

お腹で卵を温めるインコたち。実はお腹には、卵を温める為の「抱卵斑」と呼ばれている部位があります。

他の部位より血管が多く集まっていて、温度が高くなっています。

そもそも羽毛は、地肌という熱源を覆って優れた保温効果を発揮します。羽毛は外に熱を逃がさず閉じ込めます。効果的なダウンジャケットの使い方の記事でも紹介しています。

つまり、羽毛があると外側に熱が伝わらないので、卵が上手く温まりません。

その為、抱卵の時は、わざと羽が抜けて地肌が丸見え状態になるんです。

お腹の羽毛が抜けていく様子は残念ながら確認することは出来ませんでした。自然に抜け落ちるのか、自分で抜いているのか、はたまた両方なのか。

とにかく、地肌に直接触れることで、しっかりと卵を温められる仕組みになっているんです。

しかも、卵が抱卵斑に触れることで温度を計ったり、個数を把握したりしてるんだとか・・・。卵が熱くなり過ぎないように、血流をコントロールして適温にするらしいですよ。

いやぁ、よく出来てますね、鳥さんの体って。

お腹がつるっぱげでビックリしてしまう抱卵斑ですが、抱卵が終わるとまた毛が生えてきます。

ちなみにハゲ加減は鳥種によって違います。

実際に見たことがあるのはセキセイインコだけですが、セキセイインコは結構つるっぱげでした。

聞くところによると、オカメインコはあんまりハゲないらしいです。あまりハゲない種は、周囲の羽毛に抱卵斑が埋もれて目立たないみたいです。

セキセイインコはメスしか抱卵しません。反対に、オカメインコは雌雄交代で抱卵します。

ウロコインコはセキセイと同様、メスしか抱卵しないそうで、やはり結構つるっぱげになるそうです。

もしかしたら抱卵斑のハゲ具合は、この雌雄の抱卵の習性によるのかもしれませんね。

まとめ

今回は鳥が卵を温めるときに現れる抱卵斑のお話でした。

卵を効率よく温めるために地肌がむき出しになって、初めて見るとビックリしてしまいますが、病気ではありません。

抱卵斑は卵を温めるために血流を集め、温度を調節したりするデリケートな部位なんですね。

産卵したらお腹がハゲてても大丈夫!抱卵斑って知っときんチャイ!

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