本当にインコは飼いやすい動物なのか?
一般的にインコは犬や猫などに比べて、飼いやすいと言われています。
もちろんシーサンもそう思っていますし、以前そんな記事も書きました。どういった事が小鳥飼育のメリットなのかについてはコチラの記事をご参照ください。
個体のお値段的に見ても、1匹10万円を越える犬に比べるとセキセイインコは2~3000円だったりと、子供のお小遣いで手が届く金額です。
ですが、飼いやすいというイメージと手が届きやすい金額のせいか、気軽に小鳥を飼い始めてしまい、自分が思っていたのと違っていた・・・全然飼いやすくないじゃん!と思う人も残念ながらいるというのが事実です。
これから小鳥を飼いたい!と思っている方々に、是非知ってもらいたい飼育のデメリットをご紹介します。
あくまでも個人的な観点でのデメリットですが、それらを知った上で、クリアできる問題であると判断したならば、思う存分小鳥ライフをエンジョイしてください。
少しでも不安がある、許せないと思ったなら、小鳥の飼育は考え直しましょう。
それでは、小鳥飼育のデメリットって何?レッツチェーーック!!
小鳥は噛む動物です
まず最初のデメリット。小鳥は噛みます。
甘えるように噛むときもありますし、怒ってガブッと本気噛みされることもあります。噛まれれば、普通に痛いです。
人間だって気になる物は手で触って確かめたり、嫌な物を手で振り払ったりしますよね。それと同じだと思います。
インコの場合は、手ではなくまず嘴が出ます。突く、齧るは普通の行動です。
従ってインコを飼ったら、手から物から色々と齧られます。大事な本も書類も、パンチの様に穴を空けられますし、ノートパソコンのキーボードを外されたり、カメラのスイッチ部分を壊されたり・・・日常茶飯事です。
飼い主の体もお構い無しに齧ってきます。手から指から、唇や首の皮の薄ーいところまで・・・。本気噛みされると血が出るほどです。
但し、齧るには齧るなりの理由があるので、それが分かれば対処可能・・・?
小鳥は所構わずフンをします
屋外のとっても大きな鳥小屋で飼育されている鳥さんならば動くスペースは十分でしょうが、一般住宅の室内飼いインコは狭いケージにずっと閉じ込められているとストレスが溜まったり運動不足になってしまいます。
そのため、犬でいう散歩に該当する「放鳥」をします。大抵インコは放鳥が大好き。
この放鳥中に、インコは至るところでフンをします。
あっちでプリッ。こっちでプリッ。人の頭や肩でもプリリッ。掃除の手の届かない高い所でもお構い無しです。
犬のようにトイレのしつけは出来ません。我が家のケースで出来ることは、フンをする仕草をした時にすかさずティッシュを差し出すくらいです。それもほとんど間に合いません。
インコが頻繁にどこでもフンをするのには理由があります。鳥は危険時に瞬時に飛び立たねばならず、その為に常に体を軽くしておく必要があるからです。
唯一の救いは、フンが小さいことと、臭くないこと・・・?
小鳥は鳴きます
鳴き声の大きさは小鳥の種類によりますが、インコの鳴き声は結構響きます。
インコは集団で生活する為、仲間の居場所を確認する際に「呼び鳴き」をします。人の姿は見えないけれど、気配がする時など呼び鳴きがすごいです。普通にうるさいです。
ケージカバーを掛けて寝かせていても、朝になると「朝だよ!ほら早くカバー外せ!」と言わんばかりに呼び鳴きで起こされることもあります。今日は休みなんだよ・・・もうちょっと寝かせて・・・なんて理由は通りません。
戸建てでも油断は出来ませんし、集合住宅の方は特に注意が必要です。
>>インコの鳴き声について
とは言っても、昼間は鳴かない時間の方が多いし、夜は寝たらとっても静かです。
小鳥は意外と寿命が長いです
インコは思ったより長生きする動物です。コチラの記事で鳥別に寿命を紹介しています。
長く一緒に居られていいじゃない?デメリットじゃないわ!と思う方もいるでしょうが、よく考えてみてください。
何十年も生きるインコをお迎えして、何十年先も今と同じ生活をしていられますか?自分が今と同じようにインコのお世話が出来なくなったときに、代わりにお世話してくれる人はいますか?
人生、何が起こるか分からないから、そんなこと考えてもムダムダ・・・と思うこともありますが、可能な限りの人生(鳥生?)設計はしてあげて下さい。
小鳥は構ってあげないとストレスになります
フンの項目にも書きましたが、インコは放鳥で遊ぶのが大好き。狭いケージの中だけでは退屈してしまいますし、運動不足にもなります。
それらの欲求が満たされず、ストレスが溜まると色々な問題行動を引き起こします。呼び鳴きがギャーギャーと酷くなったり、自分の体の羽を齧ったり毟ったり。
インコと遊べる時間が取れない生活スタイルの人には、インコ飼育はオススメできません。
小鳥は人に懐くけど服従しません
コレ、個人的に結構重要なポイントです。
インコは人にとても良く懐きます。手に乗ったり、肩に乗ってついてきたり。
手のひらで転がったり、
カキカキされている画像なんかを見て、
インコってこんなことさせてくれるんだ!飼いたい!と思う人も多いでしょう。でも、みんなが皆、こんなことをさせてくれる訳ではありません。たまーにしか、させてくれない事もあります。
犬は飼い主を「ご主人」、自分を「ご主人よりも下」と位置づけして、命令には従いますよね。でも、小鳥はそんなことはしません。
人に懐くのは「仲間」としての意識からで、その人に服従はしません。自分に何かしらのメリットがあるからそうしているだけであって、決して人の言う事を聞いてくれる訳ではないのです。
人の手や肩に乗るのは、そうすると良い事や楽しいことがあるから。カキカキさせてくれるのも、気持ちいいから。触られるのが嫌だなという気分の時には、カキカキを嫌がって齧ってくることも。
インコって、結構ツンデレなんですよねー。
喋らないインコもいます
お喋りする小鳥が欲しくてインコを飼い始めようとするなら、ちょっと待った。みんなが皆、お喋りする訳ではありません。
お喋りするかどうかは固体差があります。お喋りが得意なセキセイインコのオスでも、喋らない子もいます。
お喋りインコが目的で飼い始めるのはオススメしません。喋ったらいいな!程度に考えましょう。
まとめ
小鳥飼育のデメリットをいくつか紹介してみましたが、いかがでしたか?
インコや小鳥に限らず、どんな動物の飼育にもメリット、デメリットがあります。きちんとお迎え前に、それらを確認し、知った上で計画的にお迎えしましょう。
我が家がセキセイインコのレイちゃんを買いに小鳥屋さんに行った時には、お店のオバサンが子供達に何度も何度も「インコの飼い方とか、いろんな本読んだりしてちゃんとインコの勉強してきた?まだだったら、ちゃんとお勉強してからまた買いにいらっしゃい!」と言っていました。
小さな命をお迎えするのですから当然のことですが、利益優先で簡単にホイホイと小鳥を売りつけるようなお店ではなくて良かったと思います。
ペットを飼うにはそれなりの覚悟が必要です。安易な気持ちでお迎えするのはいけません。
インコのデメリット、色々書きましたが、それらを受け入れられれば小鳥はとっても可愛いオススメなペットです。
本当にインコは飼いやすい?よーく考えてからお迎えしんチャイ!
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