実はとっても目がいいインコ
インコはとっても目がいい動物です。
室内飼いのインコさん達も、あの小さな体でよーーく色んなものを視覚で捉えています。
ん?何か見てる?と思ったら、空気中を漂うホコリだったり・・・こないだなんか、我が家のオカメインコの丸くんは、ふわりと飛んできた自分の抜けた羽にビビって怒ってました。
なんでそんなに色んな物をすぐに視覚に捉えることができるのかというと、インコの目の構造は複雑で、優れた能力を持っているからです。
例えば、インコは左右に分かれて目が付いているため、正面に二つ付いている我々人間よりはかなり視野が広いのですが、広範囲の視野以外にも、鳥の視覚は我々人間よりも非常に優れているのです。
実は鳥は、人間には見えていない色が見えているというのです。
えぇー??見えない色が見えてるって、どういうことだよー?!
今回は、人間には見えなくてインコには見えてる色って一体何?というお話です。自分なりに調べたことを簡単にまとめてみたいと思います。
人間には見えていない「紫外線」を見ているインコ達
人間には見えない色を見ている鳥たちは、一体どんな色を見ているのか?というと、実は「紫外線」が見えているということなんです。
人間は赤、緑、青の3色型色覚の持ち主ですが、昼行性の鳥類の多くはそれにプラス紫外線が見える4色型色覚なんですって。
いやいやいや・・・紫外線が見えるって、だからどういうこと?!って思いませんか?文系頭のシーサンは恥ずかしながら思いましたよ。
紫外線ってーと、太陽から降り注ぐ、あれでしょ?肌に当たりすぎると日焼けしたりシミや皮膚がんの原因になったりするから、日焼け止め塗ったり・・・って。
それが見えるって・・・空気中に太陽から降り注がれる紫外線が、シャーシャーシャーって見えてるってこと?!?!
って、アホなシーサンは思いましたが、やっぱりちょっと違うみたい(当たり前だ)。
一体どういうことなのかを理解するのに参考にさせて頂いたのが、【サイエンス ウィンドウ】というサイトの「色が見えるってどういうこと?」という記事です。
それによると、
色が見えるということは、特定の色の光が目に届くということ。
なんですって。
分かりやすく言うと、レモンが黄色く見えるのは、レモンが黄色の光だけを反射しているからで、それが目に届くから「レモンは黄色に見える」ということなんです。
レモンは黄色の光は反射しますが、その他の色の光、例えば赤や青は反射されずにレモンに吸収されるんですって。つまり、物体に吸収されずに跳ね返ってきた光だけが目に入って、我々はその色を認識(レモン=黄色)するというわけです。
ちなみに、人間が見ることのできる光は可視光と呼ばれていますが、可視光でない波長の光は何かというと、赤外線と紫外線です。どちらも馴染みのある名称ですが、人間には見えません。
とある物体に当たって反射された紫外線の光が、人間には見えないけれど鳥たちには見えているということなんです。
簡単に例をあげると、道っぱたに咲いている黄色一色の花。
普通の人間には黄色一色に見えるその花も、紫外線が見える鳥には真ん中あたりは黄色で、花びらの先端の方は白っぽい・・・どうみても一色の花じゃないでしょ、ってことがあるというのです。
同じ花でもこんな風に。
この「紫外線が見える」というのは昆虫の世界では当たり前のようで、花の蜜を吸う蝶々には、お花の蜜を含んだ部分は紫外線によって全く別の色に見えたり、人間には一色に見える昆虫の体も、紫外線を写すことのできるカメラで見ると実は模様がついていたりするんですって。
このように、紫外線が見える生き物たちは、我々人間が普段見ているのとは全く違った色で世の中を見てるってことなんです。
なぜインコは紫外線が見えるのか、というと、「飛ぶ」という特性上、処理しなければならない視覚情報が多いからです。
飛びながら餌を探したり、外敵をすばやく見つけたり、障害物を避けたりということする為に、視覚が発達して優れているからなんですね。
逆に哺乳類の多くは元々夜行性の動物から進化したために、紫外線を見る能力は持っていないみたいです。・・・が、最近の研究では、実は人類の女性の2~3%に4色型色覚の持ち主がいるらしいですよ。
もしかしたら、鳥や昆虫が見ているのと同じ色が見えている人がいるかもしれませんね。
まとめ
今回はインコは人間には見えていない、紫外線が見えているというお話でした。
紫外線が見えるってのはどういうことなのか、なんとなく分かってもらえたでしょうか。
インコが何でもない物を見て急に怖がったりするのは、もしかしたら紫外線が見えているせいかもしれませんね。
目に見えるものだけが全てじゃない?!インコの目は素晴らしいって知っときんチャイ!
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