病気・病院飼育環境

インコを飼いたいけどアレルギーが心配!「鳥飼病」って何?

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インコアレルギーってあるの?

実は日本は世界でも突出したアレルギー大国である、って知ってました?

シーサンは小学生の頃にスギ花粉症になって以来、毎年春にはくしゃみ、鼻水、目の痒み・・・と、つらいアレルギー症状に悩まされています。

スギ花粉のシーズン前に「もしかしたら体質が変わって、知らないうちに治ってんじゃないか?今年は症状が出ないんじゃないか?」と淡い期待を寄せてはみるものの、毎年ことごとく打ち砕かれています・・・_| ̄|○

花粉だけでなく、食品、ホコリ、ダニ、動物・・・と、世の中には本当に色々なアレルギーがあって、何に対してもアレルギーは出ないよ、という人の方がもはや少ないのでは?と思います。

これはなぜかと一言で言うと、「キレイすぎる生活をしているから」らしいですね。

経済の成長やインフラ等の環境整備により、私たちの生活環境から様々な菌が排除され、一見健康には良さそうに思われますが、日常生活で菌に触れることが少なくなった日本人は免疫機能が低下し、様々な物質に対してアレルギー反応が起こりやすくなってしまったという訳です。

自分自身もそうですが、家族や周囲の友達にもアレルギー体質の人はたくさんいます。

ペットを飼いたいけれど、子供にアレルギー症状が出ちゃったらどうしよう?と悩む親御さんも本当に多いです。

犬猫は動物アレルギーの代表格なイメージですが、じゃあインコってどうなの?

アレルギーが出ないなら、インコ飼いたい!と思う方、いると思います。

今回は鳥のアレルギーについて調べてみたことを、簡単にまとめて紹介したいと思います。

鳥関連過敏性肺炎(鳥飼病)について

前述の通り、アレルギー症状はその人の免疫機能の低下等が原因で起こります。すなわち、世の中のどんな物でもアレルギーは起こり得るということになります。

と言うことで、犬や猫アレルギー同様、鳥アレルギーというのも当然あります。

正式には【鳥関連過敏性肺炎】といいます。「鳥飼病」なんて呼ばれたりもします。

「肺炎」と名前が付いている通り、症状は「痰を伴わない乾いた咳」「呼吸困難」「発熱」などです。

この過敏性肺炎というのは、原因となる抗原を吸い込むことで発症する肺炎で、鳥だけでなく、菌やカビが繁殖したエアコンや加湿器から出る空気だったり、塗装業や酪農業の人が発症したり・・・と、原因抗原は100以上とのことです。

で、鳥の場合は何が抗原となるのかというと、フンや羽毛です。

鳥のフンや羽毛には、皮膚から剥がれ落ちたたんぱく性物質(ブルーム)が付いていて、それを吸い込むことで発症するのです。

この過敏性肺炎、抗原吸入後4~6時間後に症状が表れる急性型と、徐々に進行する慢性型に分けられるのですが、鳥関連の場合はほとんどが慢性型のようです。

慢性型の場合は発見が遅くなったり、抗原を除去しても完治しなかったりと、少々厄介な印象です。

もしかして?と思ったら早めに対処しないと、手遅れになってしまうことも・・・。

ちなみにこの鳥関連過敏性肺炎を発症する要因は、

■抗原(ブルーム)吸入の量・期間
■外的要因(喫煙等、肺の状態)
■内的要因(遺伝や加齢による免疫システムの変化)

この3つによります。

というわけで、ここで「もしかしたら鳥関連過敏性肺炎(鳥飼病)になっちゃうかもしれない?!」チェック項目を紹介!
↓↓↓

■過去2年以上鳥を飼ったことがある。

■住居周辺に鳥が群れている場所がある。

■ベランダなどに鳥のフンが多くある。

■鳥の剥製(はくせい)が部屋にある。

■家庭菜園などで鶏フン肥料を使用している。

 

うーーーーん、これねぇ。シーサンは思いっきり当てはまりますよ。

■過去2年以上鳥を飼ったことがある。→子供の頃も飼ってましたから・・・トータル10年弱?!

■住居周辺に鳥が群れている場所がある。→周辺ではなく、もはや住居内に鳥が群れている。

■ベランダなどに鳥のフンが多くある。→これはあんまりないかな。

■鳥の剥製(はくせい)が部屋にある。→剥製ではなく、生きた鳥がおります。

■家庭菜園などで鶏フン肥料を使用している。→これはないね。

まぁ、インコの飼育をしていたら、常に鳥に触れる環境にあるわけだし、こればっかりは仕方ないですよね。

少しでも発症リスクを抑えるためには、出来る限り抗原を住環境から除去することが大切です。

こまめにケージや部屋を掃除したり、その際にはマスクを着用するなど、対策を取るのが有効かと思います。

また、血液検査で抗体の有無を調べることができるので、気になる人は医療機関に聞いてみてください。

ちなみに我が家では、子供が血液採取によるアレルギー検査を行った際に、「セキセイインコの羽」というアレルゲン項目を追加してもらいました。

結果は陰性でしたが、この先いつ症状が出るのか分からないというのがアレルギーの怖いところです。

こんな症状が出たら「もしかして・・・」と気づけるように、知識として覚えておいて損はないと思います。

※今回参考にさせて頂いたのはコチラの3サイトです。
・日本内科学会雑誌第106巻第6号 過敏性肺炎の病態と治療の最前線
・亀田総合病院 呼吸器内科【呼吸器道場】過敏性肺炎
・zakzak by夕刊フジ 鳥関連過敏性肺炎

まとめ

今回はインコを飼っててアレルギーってなる?ならない?というお話でした。

【鳥関連過敏性肺炎(鳥飼病)】という鳥アレルギーがあって、鳥のフンや羽毛によって発症します。

発症するしないはやはり人それぞれ。体質にもよりますが、羽毛布団やダウンジャケットでも発症原因になり得るとのことなので、インコ飼育者はより一層注意が必要かもしれません。

鳥飼病。分かっちゃいるけど、インコ臭を嗅ぎたくて、つい鼻を付けてクンカクンカしちゃうんだよねー。

それって抗原(ブルーム)の直吸いじゃん?!

知識として知っておいて損はないよ。愛鳥さんとの末永い生活の為に、鳥飼病には気を付けんチャイ!

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