インコの羽毛は油でコーティングされている
インコは水浴びが大好きな子が多いです。我が家のインコズもたまに水浴びをします。
我が家の水浴びはコチラの写真の通り、シンクのシャワー直接のいわゆる滝行スタイル。
この時、水浴びで注意するべきポイントとして「お湯はNG」ということです。
シンクシャワーの滝行スタイルだと、冬場に洗い物をしている時は高確率でお湯を使用している為、インコが水浴びに来た時は慌てて水に戻します。
なぜお湯はダメなのか?の理由ですが、鳥の羽毛は油でコーティングされているのでお湯を使うとその油膜が取れてしまうから、だそう。
ふーん、そうなのか。
・・・でもなんで、羽毛に油膜が必要なのでしょう。そしてその油膜ってどこから供給されてるの?
今回はインコにとっては当たり前の、羽毛の不思議について考えてみました。
それでは、鳥の羽毛がオイリーな理由とは?イッテミヨー!
羽毛の油にはこんな効果があった!
水浴び後の小鳥の様子、インコや文鳥など水浴びが好きな小鳥を飼っている人ならば分かると思いますが、結構ザブザブやってたのに、あんまりずぶ濡れになってない・・・。
・・・この写真、十分ずぶ濡れですけども!
いや!ずぶ濡れと言ってしまえばそうなんですが、なんて言うんでしょう・・・べっちょりとしてない感じです。しかも結構すぐ乾くしね。
水浴びの最中を観察してみれば、羽毛の油膜が水を弾いている様子が分かると思います。
油膜が適度に水を弾く事によって、水浴びをしてもベッショリずぶ濡れにならず、体温を保つことができます。
また油膜が汚れを弾くことで、羽毛を清潔に保つこともできます。
では油膜がなかったら、どうなるのでしょうか。
人間の髪の毛をイメージすると分かりやすいと思いますが、髪の毛も油分が不足するとパサパサ、ゴワゴワになりますよね。
羽毛がパサパサ、ゴワゴワになると切れやすくなったり変形して不揃いになったり・・・。そうなると上手く飛べなかったり、羽毛がスカスカになって保温効果が低下し、体温調節が上手くいかなくなったり、一たび水に濡れればあっという間に体温を奪われてしまうでしょう。
また、汚れが落ちず、病気や寄生虫などの原因となることも。
つまり、羽毛の油分が無くなると、鳥さんの健康に様々な害がでるという訳ですね。
鳥さんの場合は体のほとんどが羽毛で覆われていますから、人間の髪の毛よりもその働きははるかに重要だと思います。
油分の補給はどうしているの?
では、鳥さんの羽毛の脂って、どこから出ているのでしょう?
人間の場合は地肌から油分が多少出てきてますよね。病気で数日間お風呂に入れず頭が洗えなかったりで、ベタベタになった経験あると思います。
また人間の髪の毛は、地肌から供給される油だけでは足りない時にはトリートメントをしたりして油分を補いますよね。
調べてみると、鳥さんも人間の髪のトリートメントのように、油分を羽毛に塗り塗りしているという事が分かりました。
鳥さんの尾羽の付け根上面には油を分泌する突起物があって、名前を尾脂腺(びしせん)と言うそうです。
普段は羽毛に覆われて見えませんが、掻き分けると見えるらしいです。ちなみに我が家のウロコインコのチャイさんに見せてもうらおうとしたのですが拒否されてしまった為、いつか撮影に成功したら画像をアップしたいと思います。
この尾脂腺から分泌される油を羽毛に塗っているということなのですが・・・一体どうやって?
その秘密は普段の「羽繕い(毛繕い)」にあります。
インコの羽繕いを観察していると、コチラの画像のように、
尾羽の付け根に嘴を埋めて、モゾモゾモゾ・・・としていることがあります。こうやって、尾脂腺から出る油を嘴に付けて、
体の羽に塗りつけているんですって。
だから鳥さんって、しょっちゅう羽繕いしてるんだね。
でも、嘴の届かない顔の周りとかはどうしてるの?と思ったら、ちゃんとやってました。
嘴の届かない所には、嘴に付けた油を足に付けて・・・
この足で頭をポリポリポリーって掻いて油をつけるそうです。足で顔を高速ポリポリ!よくやってますよね。
そうだったんだ。羽繕いって、羽の汚れを落としたり整えたりしながら、油でトリートメントもしてたんですね。
大事なお手入れ中!邪魔すんなー。
まぁ・・・うらやましい程、体が柔らかいですね。
まとめ
今回は鳥さんの羽毛の油分の大切さと、その補給の仕方についての紹介でした。
尾羽の付け根には油の排出口があるということと、毎日頻繁に行っている羽繕いにはこんな重要な役割があったのですね。
今までぼけーっと眺めていた羽繕いも、こんなことを知ったら「おぉ、頑張って油を塗り塗りしてるねぇー。」って思いながら見てしまうかも?!
知ればちょっと楽しいインコのふしぎ!皆もよく観察してみんチャイ!
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