「私はインコを飼っています」in English please!
中学生の時に英会話スクールに通っていたシーサン。
初歩の初歩レベルで「ホワット ドゥ~ユ~ラ~イク?」なんてやり取りしてました。
その練習の中で、ペットを飼ってるみたいな話になって。「〇〇を飼ってます。」って表現は、まぁ皆さんご存知でしょうが I have ~を用いて表す訳です。
「私は犬を飼っています。」だったら I have a dog (dogs). ってね。
でね、当時の中学生シーサンはセキセイインコを2羽飼っていたので、自分の番の時に「インコを飼っています。」って言いたかった。
インコね、インコインコ・・・って、英語で何て言うんだよ。
ん~??分からん。とりあえず、インコは鳥だから、bird でいいか・・・。
「アイ ハブ トゥ~バ~ズ」
って言ったら、
Oh, birds! What kind of brids do you have?(どんな種類の鳥飼ってんの?)
って、突っ込まれて聞かれちゃったよ。えーっとね、えーっとね・・・分からないから、ちょっと和英辞書見てみるね。「インコ」は・・・えーっと、
Parrot!
って答えました。
Parrot ね。パロット。そうかインコはパロットか~。
って中学生シーサンは覚えていました。
これね、決して間違いではないのですが、実はちょっと印象が違うんですよね。
シーサンの飼っていたのはセキセイインコなんだけど、ネイティブの人は parrot って言われたら多分セキセイインコは想像しない。コンゴウインコとか、キバタンとか、なんとなく海賊の船長の肩に乗っていそうな鳥を思い浮かべると思います。
セキセイインコ2羽とコンゴウインコ2羽では相当な違いがありますね(苦笑)。まぁどっちも「インコ」なので、「インコを飼ってます。」と伝えることには成功してるんですけど。
紙の辞書しかなかった昔と違って現在では、単語を調べるのもスマホやパソコンで入力するだけですぐ出てきますし、情報が豊富なので「セキセイインコ」って調べたらドンピタでセキセイインコの英名(budgerigar)が出てくる便利な時代です。(昔はセキセイインコって載ってなかったんじゃないかなぁ。)
じゃあ「セキセイインコ」って言いたい時にこの budgerigar という単語を使えばオールオッケーなのかどうかについては後述しますが。
そんな時代の流れと共に、小学生から英語の授業が始まる現代。
英会話の授業とか、日記の宿題とかで、昔のシーサンと同じように「インコを飼ってます。」とか、「うちのインコは~」って英語で表現したい人は必ずいるはず。
そんな時どうすればいいのか?大人になったシーサンは、これまでに多少英語や言語学に関わって生活をしてきたので、その経験を踏まえ、英語の受け取り手のニュアンスの違いも交えて、分かりやすく紹介します。
代表二語は parakeet と parrot
「インコを飼ってます。」と言いたい時に、まず知っておいて欲しいのが、
日本語で言う「インコ」という概念を100%カバーできる英単語は無い
という事です。
どういうことかと言いますと、例えば「イヌ」= dog 、「ネコ」= cat って単語がありますが、「インコ」= 〇〇 ってのが無いんです。「鳥」= bird はありますけど。
じゃあ、インコというものを表現する英単語にはどんなものがあるのかと言うと、代表的なのが
・parakeet(パラキート)
・parrot(パロット)
の二語です。
試しにこの二語をウェブ上の和英辞書で引いてみますと、
parakeet =「インコ」
parrot =「オウム」
と出てきました。
あるじゃん!「インコ」って単語あるじゃん!シーサンの嘘つき!
って言わないで!全国の中高生の皆さん!
まず、和英辞書に書いてあるものが全てだと思わないでください。
和英辞書を引いてポンと出てくる意味は、こういう意味で使われることもありますよ~って程度だと思ってください。
つまりね、parakeet って言われた英語ネイティブの頭の中には、日本語で言う「インコ」っていう総称の概念とはちょっと違うものが浮かんでいるってことなんです。
こんな時に活用して欲しいのが英英辞典です。
英英辞典とは字のごとく、英語の意味が英語で書いてあるという、いわば国語辞典みたいなもんです。
英語と日本語って別の言語なので、各単語の持つ意味の範疇が必ずしも同じではないんです。まぁこれは英語と日本語に限った話じゃありませんが、その語の持つ意味の範疇はこれまでの生活様式や文化によって異なるからなんです。
なので、こういう時は英英辞典で単語を調べてみると、英語ではどういう意味で使われているのかが分かるって訳です。
実際に parakeet と parrot を、シーサンが学生時代に使っていたロングマン英英辞典のウェブ版で調べてみました。
すると、
“parakeet” = a small brightly coloured bird with a long tail
“parrot” = a tropical bird with a curved beak and brightly coloured feathers that can be taught to copy human speech
となっています。
ざっくり訳してみましょう。
parakeet(パラキート)=長い尾羽のある明るい体色の小さな鳥
parrot(パロット)=カーブしたくちばしと色鮮やかな羽毛を持ち、人の言葉を覚える熱帯の鳥
こんな感じです。
ちなみに検索画面では、parakeet の方にウロコインコっぽい鳥が、parrot の方にルリコンゴウインコがイメージ画像として載っていました。
こうやって見ると、セキセイインコとかウロコインコとか、オカメインコもギリ parakeet の方に分類されるような気がします。
parrot って言うと、やっぱり大型インコ、オウムのイメージが強いですよね。
なので、自分の飼っているのが小~中型のインコ、オウムなら parakeet 、大型なら parrot と言った方が相手に真意が伝わる言い方になります。
もっとはっきりと鳥種を指定して伝えたい時は、セキセイインコなら budgerigar、オカメインコなら cockatiel 、ウロコインコなら green-cheeked conure といった英名がそれぞれあるので、それを使ったらいいと思いますが、こういった名称は相手が知らない可能性もあります。
インコに多少興味があれば聞いたことはあるかもしれませんが、インコに全く無縁で過ごして来た人には budgerigar という単語は馴染みがなく、それを聞いてもセキセイインコを思い浮かべることはないかもしれません。
その場合は、
I have a budgerigar, a kind of parakeets.(私はセキセイインコという、パラキートの一種を飼っています)
のように表現すれば、分かってもらえると思います。
いかがでしたか?「私はインコを飼っています。」を英語で言う時には、自分の飼っているインコ、オウムの種類に合わせて parakeet と parrot を使い分けてみてください。
まとめ
今回は「英語でインコは何という?」というお話でした。
英語の日記だったり、自由英作文だったり、英会話だったりでインコを飼っている人は「インコ」と英語で表現する機会が少なからずあるかと思います。
そんな時には、代表的な語は parakeet と parrot と是非覚えておいてくださいね。
自分のうちの子は parakeet と parrot、どちらの表現がしっくりくるか、そういったニュアンスを大切に、活きた英語を使ってみましょう!
今のシーサンは I have three parakeets. って覚えときんチャイ!
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