
インコのトレーニングってどうやるの?
「クリッカー」って知ってますか?
クリッカーとは、主に犬のトレーニングに使用される、ボタンを押すとカチッと音が出る物です。
しつけの際に、良い行動をしたらクリッカーをカチッと鳴らしてご褒美を与えるということを繰り返すことで、動物はクリッカーが鳴るとご褒美がもらえる、ということを覚えます。
クリッカーが鳴ったから、今のは良い行動だったんだ。
鳴らなかったから、やってはいけないことだったんだ。
・・・と、動物が学習することで、問題行動を無くし、望ましい行動を増やしていく、というもの。
シーサンも前々から興味があり、我が家のウロコインコのチャイがまだ雛の頃にクリッカーだけは早々に購入していました。
買ってはみたものの、今まで開封すらしていなかったクリッカー。
いや、決して面倒くさかった訳ではないんですよ・・・チャイがもう少し成長したら、やってみようかなと思いつつ・・・まぁ、正直トレーニングをスタートするのがちょっと面倒くさかったんですが。
そんな折、先日購入した鳥さん情報誌「コンパニオンバード No.28」。
コチラに掲載されている特集1「鳥さんと一緒にトレーニングスペシャル」には、クリッカーを使用したトレーニング方法の紹介が載っていました。

お!クリッカー?確かだいぶ前に買ったから持ってるよ!
・・・どこにしまったっけ??
と、収納の奥からクリッカーを引っ張り出して、ここいらでトレーニングに挑戦してみようかなと、重い腰をあげてみました。
我が家のクリッカートレーニングについては、まだ始めたばかりなのでそのうち別記事で紹介するとして、今回はトレーニングにちなんだ「ご褒美」のあげ方についてのちょっとしたお話です。
それでは、ご褒美の3秒ルールについて。イッテミヨー!
「ご褒美」は3秒以内にあげるべし!
今回の雑誌「コンパニオンバード」だけではなく、他のいくつかの本で小鳥のトレーニングについて読んでみました。
基本的にトレーニングの大筋はどれも同じで、「良い事をしたら褒める;ご褒美をあげる」というものです。
それを繰り返すことで、「これをしたらご褒美がもらえるのか」とインコが覚えるという仕組み。
逆にして欲しくない事に対してはご褒美がもらえないので、次第にその行動をしなくなる、というもの。
この「ご褒美をあげる」という行為ですが、文字で読んでいると簡単そうに思えます。
ですが、やってみると結構難しい・・・
そして、ご褒美をあげるタイミングがこれまた意外とシビアです。
良い行動(褒めるべき行動)をした後、3秒以内が目安、とのこと。
なぜ3秒以内にあげないといけないのかというと、3秒以内でないとその行動にご褒美が結びつきにくくなるらしいのです。
これは、鳥の行動学の研究の結果とのことで、3秒を越えるとどんどん直前の行動との結びつきが薄くなっていくとのこと。
要は3秒以上経過してしまうと、「これをしたからご褒美がもらえた」という定着が起こらず、何だか知らないけど単に美味しいものをもらえた、で終わってしまうということです。
もちろんばっちり3秒というワケではなく、あくまでも目安でしょうが、長くても5秒と書いてありました。
クリッカーを使ったトレーニングの場合は、「クリッカーが鳴る→ご褒美をもらえる」という流れになるので、「良い事をした→クリッカーが鳴る→ご褒美がもらえる」というように、良い事とご褒美の間にクリッカーが入ります。
この場合は、「クリッカーが鳴ってから3秒以内にご褒美」ということになります。
逆に望ましくない行動をした時には、10秒ほど間をおいて一旦リセットさせるとありました。
ということは、10秒も経過するとすっかり忘れちゃうよーということなんでしょうかね。
まとめ
今回は、インコのトレーニング時に与えるご褒美の3秒ルールについての紹介でした。
落とした物は3秒以内に拾えば食べられるとちょっと似ていますが(?!)、こちらはきちんと鳥の研究に基づいた理論のようです。
この3秒ルール、ご褒美以外にももちろん当てはまります。
例えば呼び鳴きですが、「呼び鳴き後3秒以内に飼い主が目の前に現れた」というのが続くと、「こうやって鳴けば来てくれるんだ!」と問題行動の定着にもなってしまうということです。
インコの行動定着3秒ルールを知っておくと、色々と役に立ちそうですね。
今回の記事に登場した「コンパニオンバード」と「クリッカー」、興味がありましたらチェックしてみて下さい。

インコにご褒美は3秒以内にあげんチャイ!
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