ペットロスの基本的理解と支援を目指して
「ペットロス」って言葉、聞いたことありますか?なんとなく想像は付くと思いますが、文字通り「ペットを失う事」です。
「ペットロス」とは、ペットを飼っていた人がそのペットを失って、そのショックや悲しみから心身状態に影響をきたすことを言います。
日常生活に影響が出ることも少なくありません。また、その症状が長く続くこともあります。
ペットを失う悲しみは具体的な大きさとして計れるものではありませんが、その「気持ち」にどう対処するかは千差万別です。
「ペットロス・ハートケアカウンセラー」とは、そんなペットロスの状態を理解し、緩和し、元通りの日常生活が送れるよう心のケアを支援するための資格です。
で、この度その「ペットロス・ハートケアカウンセラー」の2級を取得したのでご報告!
取得のいきさつを紹介したいと思います。
きっかけは友人のペットの死
今回取得した「ペットロス・ハートケアカウンセラー」ですが、どうして興味を持ったのか、なぜ取得しようと思ったのか、そのきっかけは友人の飼っていたペットの死が家族にもたらした影響でした。
そのおウチではウサギを飼っていました。小学生のお子さんが居るのですが、そのお子さんが生まれる前から飼っていたウサギさんでした。
そのウサギがある時亡くなりました。突然の死という訳ではなく、平均寿命をはるかに超えた長生きなウサギさんだったので、いわば老衰です。
いままで一緒に過ごしてくれてありがとう、ゆっくり休んでね・・・そんな気持ちで火葬をして家族で送り出したそうです。
悲しいけれど・・・老衰だから仕方ない、随分長生きしてくれたんだし。親はうまく気持ちの整理ができました。でも子供はそうはいかなかったのです。
ウサギさんを失ったことがショックで悲しくて、その後一週間ほど学校を休みました。
そのお子さんは我が家の息子と同級生なので、「なんでか分かんないけど、ずっと休んでんだよね~あいつ」と。
で、どうしたの?と聞いたら、実はウサギが亡くなって、あまりにもショック過ぎて・・・と。
この部分だけ聞いたら、「え?ペットが死んだくらいで学校行けなくなるの?」と正直思ってしまう方は結構いらっしゃると思います。少なからず私も思いました。
でも、ペットの死が与える影響はとっても個人差があります。このお子さんのようになってしまう人がいるのも事実ですし、何年もその悲しみを引きずる人もいます。
それはその人の性格、物の捉え方、はたまたペットとのこれまでの生活スタイルにもよります。
このお子さんのケースでは、生まれる前からウサギさんが家に居たので、物心つく前から既に家族の一員だったんです。
そんな家族の一員って、そこに居るのが当たり前な存在ですよね。これまでの生活、いや人生に欠かすことの出来ない1ピースです。
それが、なくなってしまうということ。居なくなるということ。どれほどの喪失感か想像してみてください。
でね、そんな風に悲しみに打ちひしがれている我が子や友人に、どんな言葉をかければいいのか分かりますか?
ペットとの別れは、いわば身内との別れと同等です。そんなシチュエーションに何度も遭遇して、場慣れしているなんて人はほとんどいないでしょう。
親もほとんど遭遇したことのない状況で親も悲しい。自分の子供にすら、どうやって対処するのがベストなのか分かりません。
「ペット」というと、何だか軽く聞こえてしまいますが、これってとってもデリケートな問題です。
自分だったらどうするだろう?と考えた時に、知識もノウハウもなく、軽々しく適当なことは言えないなと思いました。
我が家にもペットがいますし、生き物を飼っている以上別れは必ずやってきます。
そんな時に、悲しみの受け皿を作ってあげられるようにと、勉強の為に資格を取得しました。
必ず起こる避けて通れない別れ。なんとなく触れちゃいけない、考えちゃいけないことのような気がしてしまいますが、予め気持ちの準備をしておくことが実は大切なんです。
だって、いつかは絶対訪れることなんですから。
まとめ
今回は「ペットロスハートケアカウンセラー」2級取得のお知らせと、そのきっかけとなった、とある家族とウサギさんの死のお話でした。
ペットロスの心理状態や対処方法を詳しく知りたくて、勉強の為に取得した資格なので、実際にカウンセラーになって云々ということは考えていませんが、当ブログを通して、この資格と知識を役立てていけたらと思っています。
皆さんも一度、ペットとの別れについて考えてみんチャイ!
コメント